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2009.10.11
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カテゴリ: 読書・レビュー
大人気、勝間和代さんの比較的最近の著書。



断る力
文春新書
著者: 勝間和代
出版社: 文藝春秋
発行年月: 2009年02月

人気の新刊は図書館大作戦で予約しておくと、忘れた頃に届く。
今回も税金・確定申告関係の本に混じって届いた。。。

の行き帰りで本を読む習慣が抜けてしまっていたので読まずにいると、先に読み終えた相方(妻)に、、、

「これは読んだ方が良いよ、あなたにこそ必要な本。」

と言われて、今日一日で慌てて読みました。(笑)
結構、読み易い。

第1章 総論
 「断る力」の圧倒的な効用を理解する

第2章 ホップ
 自分の揺るぎない軸を持つ

第3章 ステップ
 相手への建設的な影響力を発揮する

第4章 ジャンプ
 「断る力」で、自分と周囲の好循環を作る


冒頭に 「コモディティ」と「スペシャリティ」 と言う言葉が出てきます。
これは、仕事における属性・役割の濃さをあらわしたもの。

Commodity は英語で「市販品」とか「汎用」って言う言葉。

ようは取替えが利くものってこと。

マッキンゼー在職時代、上司から与えられた仕事をこなして「究極の優等生」とあだ名される。大きな仕事をまかされて、また成功して・・・。その見返りとして、私生活や心の平静を犠牲にしていたそうです。

出勤する前に、「ここで手首を切ったらどんなに楽になるだろう」と、考えることが何度もあったとか。

2007年のジュンもそうでした。

アメリカの有望なベンチャーの立ち上げ。やりがいのある仕事でしたが、成功するにつれて増大するワークロード。顧客からのプレッシャーに押し潰されそうな毎日。会社に増員を願い出ても、「もう少し耐えてくれ。」と言われる。

に逃げて、荒れて、それでも仕事は絶好調。

当時は丸の内線のホームには、まだ柵が付いていませんでした。

寝不足と、頭痛と、プレッシャーから、線路の怪しい光

あの時、会社から見たジュンはきっと都合の良い「コモディティ」でした。

与えられた時間を消費する仕事を人以上にそつなくこなして、文句も言わない。調子が悪くなったら、初めて他と取り替える。

消耗品とも言うべき「部品」。

勝間さんはその後、この「断る力」を身に付けて自分をスペシャリティ、つまり 「かけがえの無いもの」 へと変革したのです。

他の著書でも強調されていましたが、人間の能力と時間は有限。
頼まれた仕事をホイホイと引き受けていたら、いつか必ず破綻します。



そこで、第2章で 「自己評価」、自分を知ることの大切さ を説きます。

自分に自信が無いと他人の評価を気にするあまり、断りきれずに、誰でも出来るレベルの仕事をただただ繰り返して、いつか他のコモディティへと置き換えられて、捨てられる可能性が出てきます。

そうなることを避けるためには、かけがえの無い仕事を高いお金を払ってでもやってもらいたいと言われる、スペシャリティになる事。

自分の強み、弱みを理解して、強みを伸ばすように。
断る事によって捻出した時間を投資します。

投資効果はいつしか、第3章の 相手への影響力 に現れ始める。

断る事は、リスクを取ること。
闇雲に理由も配慮も無く断り続けて、ただ怠けているだけの人間などは誰からも必要とされません。

リスクを取る前にするべきは、当然ながら分析!

嫌われてしまうのか、はたまた悪い影響は出ないのか。
嫌われない為に、相手に言うべきことは。
相手は何を期待して、依頼してきているのか。
断りつつ、相手の期待を満たすことは出来ないか。
嫌われたり反撃が想定される場合に、失うものは何か?

断ってもマイナスの発生しない断り方は、相手の依頼してきている背景を理解すること。

第4章では、かけがえの無い特質を身に付けたスペシャリティとして、異なるスペシャリティを持つ 仲間と健全に断り合って、相互研鑽 することが提案されます。

お互いが真剣で緊張感のある議論って、やっている最中はアツくなりますが、終わってみると気持ちの良いものですよね。
断る力を備えることで、真剣に物事に向き合うことができるようになります。

コモディティの人件費は、費用。
スペシャリティの人件費は、投資。


収入が高くなるのはどちらか。
自分らしく仕事が出来るのはどちらか。
時間的なゆとりを自分でコントロール出来るのはどちらか。

当然、会社やクライアントから「投資」と思えるだけのバリューを提供できるスペシャリティですね。

相手の立場に立って考えつつ仕事を厳選して、自分の信じた仕事を100%以上の力でやり遂げて、成果を上げる。
捻出した時間で更に自己を高めて、周囲への働きかけをして、より広く社会に貢献していく人材。

文中に「30代前半までに、自己分析と時間の投資から自分のスタイルを確立すべき」とありました。

ジュンは今34歳、、、。

ジュンのスペシャリティは、どこにあるのか、、、。



相方が読ませたかった理由は、痛いほどよく分かりました。
彼女は、いつも正しい。






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Last updated  2009.10.11 13:10:41
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Re:断る力  
カカ夫 さん
この本、面白そうですね。。

会社での自分のポジション作り、なかなか難しい気もしますが、私の場合「会社は自分の体の面倒まで見る事は無い」というのが私の結論です。

会社のために自分の体を酷使してまで尽くしている人をチラホラ見かけますが、「何でそんなにボロボロになるまでやるの?」と、割とドライな感じで見てしまいます(^^;)

耐えに耐え抜いて仕事に尽くしてきた挙句、逆に会社を去る人も現に見てきましたし。

これでは何のために生きているのか、分かりませんよね(^^)

そういう意味では、投資家の方達のロジックはすばらしく、心地のいい考えをしている方が多いと思います!

洗練されている投資家さんであればある程、自分の健康や家族を大事にしていて、バランスの取れた考えをお持ちの方が多い気がします(^^)

広い目線で見ると、投資を志す方って人生をどう生きるか、どう生きていきたいか?なんて事を理解して取り組んでいる方達の集団なのかもしれませんね。

(2009.10.11 23:03:42)

対等の関係  
>カカ夫さん
こんばんは!これはオススメです♪

実際、うちの会社でも心や体を壊す方が結構多いんです。会社もそういった人たちを「守る」とまでは行きませんが、それなりのケアはしているようですが、本来は病気になってからでは遅いわけで。。。

一番は会社との対等で健全な関係を作ることだと思います。

また、会社に依存しない経済力を持った上であれば、もっと今よりもいい仕事が出来る気がするんですよね。出世とか、体面とか、気にすることなく本当に会社の為、お客の為、同僚の為を考えて精一杯、必要な仕事だけが出来る。

目先だけを考えていると、結局会社にとっても価値の低い人間になってしまいますが、ホンキで一生を生き抜くことを考えている人こそが、きっといい仕事が出来るんだと思います。

そういう意味で、カカ夫さんがおっしゃるように、投資家の方々は人生の将来も今も、真剣に楽しもう、充実させようとしてるんですよね。 (2009.10.12 00:22:41)

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