俺等的学校生~入学式☆涙編~


その頃、涙は国方の言ったことで考えこんでいた…しかも、廊下に座り込んだま
まの状態で。
(ふえ~女の子の前じゃ言えないコトって何?)
うーんと頭を抱えて廊下に座り込む女子生徒、普通は結構ありがちな光景なのだ
がここ蒼風中学校ではかなり珍しい光景。何せここは去年まで男子校だったのだ
。今年から共学になったものの女子生徒の人数はとても少ない…クラスに2~3
人程度しかいないのだ。そんなわけで涙はいろんな意味で目立っていた。廊下を
行き交う男子生徒の目も気にせず涙は廊下に座り込んだままの状態…そこへある
生徒が近づき声をかけた
「あのー…」
少し控えめだが優しい雰囲気の少女の声が横から聞こえ涙ははっと頭をあげて振
り返る
「あー女の子!」
涙は目を輝かせて立ち上がった
「はじめまして。私、元村 響って言います」
いきなり立ち上がった涙に驚きながらも元村 響は自己紹介をした
「嬉しいな~女の子いないから不安だったの。あっ私、森山 涙っていいます」
涙は響の手を握りブンブンと振っている
「私もすごく不安だったの。私、3組なんだけど森山さんは何組?」
「あー!私も3組なの。良かったぁ…えへへ~これからよろしくぅ!仲良くして
ね」
「こちらこそよろしくね。そろそろ時間だし教室入らない?」
「うん☆入ろう。えっと響ちゃんって呼んでいいかな?」
「キョウでイイよ。響って言いづらいでしょ」
「キョウちゃん☆私のこと涙って呼んで~」
「うんっ涙ちゃん☆」
「にゃは~なんか嬉しい~そうだ、私の友達にキョウちゃんのこと紹介する~」
かなり舞い上がっている涙が響の手を握り教室に入ると椅子に座り楽しそうに話
しをしてる涼と隼。涙は響を連れて涼達のもとへ向かった
「涼、ハーくん廊下で仲良くなった元村 響ちゃんでーす☆キョウちゃん、こっち
の二人は私の友達の上原 涼と米村 隼くんだよ。」
「はじめまして。元村 響です」
「えっ!?あっ、は、はじめまして…」
いきなりのことで驚き慌てる涼をよそに隼は笑顔で返す
「どーも。森山さん良かったじゃん。女の子の友達☆」
「うん!すっごく嬉しい~」
『キーンコーンカーンコーン』
涙が涼達に響を紹介しタイミングが良いのか悪いのかチャイムが鳴った。
「涙、先生来る前に自分の席座ってろって。あと、えっと元村さんも…」
「ありがとう上原くん。涙ちゃん前に席の順番書いあるみたにだから見に行こう
」
そう言って黒板の前に行く二人を見送りながら涼は独り言のような呟きをもらし
た
「なんで俺たちに紹介したんだ?」
小さな呟きだったが隼は聞き逃さなかった
「あれじゃん、俺等にも友達になれってことじゃん?それかお前のこと保護者だ
と思って紹介したかだな」
「保護者!?俺が?冗談…」
「ふーん…まぁどうでもいいか」
「何かすっげぇ気になる言い方だな…」
「んー別に☆」
隼は人なつっこいがどこかいたずらっ子のような笑みを向ける。涼は小さなため
息をつき苦笑した。その時、教室の前のドアが開くと共に明るい声が教室中に響
きわたった
「おはよう諸君☆今日から君達の担任になった亜部 侑也だ!よーろしくぅ」
台風のようなテンションに驚きを隠せない涼達。回りの生徒も驚いていたのか亜
部 侑也を凝視している。そんな生徒に気づいているのそれとも気にしていないの
か亜部 侑也は登場時と変わらないテンションでこのあとの予定を淡々と説明しだ
した
「えーっと、出席確認したら体育館移動だ。入学式んとき名前呼ばれるからちゃ
んと返事しろよ~んじゃさっさと終わらせて体育館行くぞ」

「なぁ涼、亜部先生って面白いな」
「ん?あーそうだな」
入学式も無事に終わり涼達4人は帰る用意をしているところ
「なんか元気~って感じだよね(笑)」
「ね~25歳だって。若いよねびっくりしちゃった」
「マジっすか!?」
「自己紹介のとき言ってたよ。米村くんちゃんと聞いてた?(笑)」
「ん~聞いてなかったかも」
「アハハ…ハーくんちゃんと聞いてなきゃダメじゃん」
「うー俺の短所は人の話しを聞かないところでぇす。」
「ぁはは、あっ私帰らなきゃ…」
「あーもうこんな時間だ。お腹すいてきたし私達もそろそろ帰ろうよ」
「そうだな。」
と涼は立ち上がり鞄を肩にかける
「それじゃあ、ハーくんキョウちゃんまた明日ね」
「おう、またな」
「また明日。バイバイ」
こうして学校生活1日目が終了した。

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