ラブ☆エモーション~Ⅰ章~



Ⅰ章  ラブラブモード全開

―放課後―  誰も居ないこの教室。
ジローとかずまは、クラスの話で盛り上がっていた。・
「そーそー。あいつ、この間付き合ってた彼女と別れたんだってな。」
と、かずまがいう。
すると日誌を書いていたジローの手がピタリと止まる。
「ジ、ジロー?どうした?泣いてんのかお前!?」
「かずまぁ、俺たち何があっても別れる事なんて絶対にないよねぇ?大丈夫だよねぇ?ねぇ、かずま?」
今までに何度か見たこの不安に包まれたジローの顔。
「なっ、なっ、何言ってんだよ、大丈夫だって!俺たちは好きで付き合ってんだし、男か女かなんて関係ない!前にもそういったろ!?なっ!大丈夫だって!」
「ぅん・・・。わかった。もう泣かない。変な事言ってごめん・・・。」
突然、クラスの話で盛り上がってた騒がしさが嘘のように、不安とジローの泣きぐずりでかき消されてしまった。
かずまは、この場をなんとかしようと、言葉をきりだした。
「ジロー、泣いてたらお前の顔が台無しだぞ!元気出せよっ!お前の悪いところはいつもすぐにメソメソするところだぞ!」
と、かずまがいう。 すると、ジローは、
「なっ、なんだよっ!かずまだっていっつも俺に口うるさいじゃないか!今だって・・・」
「はいはい。わかりましたー。」
「もーっ!」
(よかった・・・。いつものジローに戻ってくれた・・・。)
かずまは、心底ほっとしている。
二人は、いつもこんな感じで、いくつもの困難を乗り越えてきただからこそ。二人の間には強い絆があるのではないだろうか。
「さっ、日誌書き終わったよ。かえ六かずま。」
「おぅ!」
「かずまー、その前に俺にキス。何か不安がまだ残ってて・・・。モヤモヤするの。ねっ、いーでしょ?(ニヤリ☆)」
「んー・・・。しゃーねーなぁ・・・。ほら!いーぞ。お前になら俺の唇、いくらやってもいーぞ……../////」
(くそ。恥かしいこと言わせんなよ。ジローの奴)心の中で、かずまはそう思った。
(まぁ、最も恥かしいというより、言わされたというより、自分から言ったと言う方が正しいだろうか。)
かすまは、キスを待つ体勢にに入る。
するとジローは、かずまにキスをした。が、それはいつもと違うキスだった。
かずまもそれに気付き、あわててジローから口を離そうとした。
が、ジローの力は強く、なかなか離れてくれない。
離そうとするほど、その唇に力がこもる。
かずまはあきらめたのか、もうなげやりな気持ちになっていた。
「んっ、あっ・・・はぁっ・・・・」「なっ、んー・・・」「はぁ・・・はぁ・・・」
「何すんだよ・・・はぁ、はぁ・・・。びっ、びっくりすんだろっ!!」
かずまはいつもとは違うジローの行動に明らかに気が動転している。
「ねぇ、どうだった?今のキス・・・。昨日にーちゃんに教えてもらった。初めてやってみたけど・・・。ねぇっ、どう?どうだった?!」
ジローはかずまをわくわくした目で見つめた。
「どっ、どうだったじゃねーーっ!こっちは今本気でびっくりしてんだよっ!!いーかげんにしろっ!!」
かずまは少し怒り気味に言う。
「俺が聞きたかったはそうじゃなくてぇー、キスが上手いか下手かってことだよぉかずまっ。」
どうやらジローはかずまが怒っているの気が付いていないようだ。
「お前も呑気だなぁ・・・。そりゃあ・・・お前のキスはいつもより上手いけど・・・今日はちょっとびっくりしてなにがなんだか・・・。」
かずまは少し恥かしそうに答える。
「でも、かずまってばすっごくヤラシイ声だしてたよ。でも、なにがなんだかわかんなかったんでしょ?!もう一回してあげるぅ。今度はちゃんと俺とのキス、おぼえてねvV」
ジローはかずまに飛びつき唇を近づける。
が、かずまはジローの顔の前に手をやる。
「ふがっ。なっ、何すんだよっ、キスするんだろぉ。ほらっんー」
ジローが再び唇を近づける。
すると、キス寸前かずまが一喝。
「調子にのるな!こっちは本気でびっくりしてんだぞ!!」
かずまがジローの前で怒鳴る。
「うー・・・。ごめん。かずまっ許して。もう絶対無理にしないから。」
ジローは泣きの入った声でかずまにすがる。
「うぅ・・・。わっ、分かったよ!今回だけだからな。」
かずまはジローの涙には弱い。ジローの涙を見ると怒れなくなってしまう。まぁ、そこがジロ0に惚れたところでもあるのだか。
「ぅわぁーい!!やったぁー!」
「はいはい。(はぁ・・・やれやれ)」
「よしっ、帰るぞ!」
「うんっ!」
二人は立ち上がる。
ふと、かずまは誰かの視線に気が付く。
「あれ・・・?誰もいない・・・。気のせいか・・?」


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