エナレスにHELP!!2


ホワイトボードにそれぞれの試合の勝敗が記録してある。
1年で1番ははやはり早山冬夜だ。すべてストレート2本勝ちだ。勝ち抜き戦らしく、早山冬夜は未だにコートにいる。ちょうど次の試合の相手を待っているところだ。
ホワイトボートを良く見てみると冬夜はもう12人に勝っている。その中には2年生も5人ほどいて、次の相手からは3年生らしい。しかし、冬夜はそんなことおかまいなしに3年生にもストレート勝ちした。そして最後の1人になった。相手は丸ヶ崎高校剣道部部長 朝皆宏斗 だ。彼はこの丸ヶ崎高校で1番強いと言われている。そのせいか女子のファンもかなり多い。(まあ、ルックスもそこそこいいのだが・・・)今日の試合のために自分の部活を休んで応援にきてる奴も少なくない。剣道場の2階の観覧席はいっぱいだった。その中は朝宮の追っかけや、剣道のお偉さんが大半を占めていた。だがそんな中に早山冬夜のファンも少なからずいた。そんな冬夜ファンの1人、小宮望実がいる。望実は中学の頃から冬夜を好きだったらしい。当の本人は全くその気はないようだが・・・。おっと、周りが騒がしくなってきたぞ。
宏斗が面を着け軽く素振りをしてコートに向かった瞬間剣道場のなかは“キャー”だの“カッコイイ”だの“頑張れ”だのという声で騒がしくなった。後ろの方にいる奴は立って見ている。それを冬夜は迷惑そうに宏斗を見る。2人が礼をし、同時にコート内に入る。そして「始めっ」という審判の一声で試合は始まった。お互いに慎重に間合いをつめていく。先に仕掛けたのは宏斗だった。力強く、だが素早い動きをしている。それに負けじと冬夜も素早い動きでかわしている。しかし宏斗のほうが一枚上手で冬夜の攻撃は流されきれいに1本取られてしまった。その後はお互いに一歩も引かず時間がすぎ試合終了。結果は宏斗の1本勝ち。しかし宏斗は悔しそうに拳を握りしめている。冬夜はというと、「次こそは勝ってやる」という自信に満ち溢れた目そしていた。しばらくすると息はまだ荒く疲れているようだがいつものおちゃらけた冬夜に戻っていた。

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