リトル ウイング

リトル ウイング

自傷行為


といっても深い傷ではないんだけど。
今はその傷跡もよくよく見ないとわかんない程度です。

死にたい死にたいって思って毎日過ごしてた。
ある日、衝動的に剃刀を手首にあてた。
すごく怖かった。 怖い反面安心した。
「死にたいって思うのに、怖いってことはホントは死にたくないんだ」って
思ったから。
死にたいって思ったとき、剃刀をあてるようになった。
生きたいって思ってることの確認のため。
血を見ると安心した。
「生きてるんだなぁ」って。

傷が治ってくると不安になった。
で、また傷つける・・を繰り返した。

病院の先生は「自分の気持ちを外に出せないからそういう行為をしてしまうんだと
思うから、上手に自分の気持ちや感情を出せるようになったら
収まると思うよ」って言った。
鬱がよくなっても自傷行為はやめられなかった。

そんな中、私のおばあちゃんが入院した。
もう、助からない病気。
常に誰か寝泊りしなきゃいけないような状態で、あるとき誰もつけないって
いうから二泊で私がついたときがあった。
おばあちゃんは「よくなったら、温泉に行きたい」って言ってた。
先生に「こうしてみんなに来てもらえて私は幸せです」って言ってた。
なんで、幸せって言えるんだろうって思った。
病気なのに。 あちこち痛いはずなのに。 もう助からないのに。
亡くなる数日前にお見舞いに行った。
意識ももう朦朧としてて、身体も起こせないし、話しをするのも辛い状態なのに
私を見て「なにか食べるかい?お金あげるから好きなモノを買っておいで」って
言った。

私はなにやってるんだろうって思った。
生きたくても生きれない人はいっぱいいるのに。
私はこんなに健康で、五体満足に生まれてそれなりに恵まれた環境の中にいて
なんで、死にたいなんて思ってるんだろうって。
おばあちゃんに申し訳なかった。

私は私なりに辛かった。 人からみたら甘えなのかもしれないけど
辛かった。
身体に傷をつけると安心した。「精神安定剤みたいなもの」って思ってた。
でも、おばあちゃんの件で思い直した。
何も変わらない。 こんなことをしても何も変わらないんだって。

それから、何度か傷つけたりしたけど
今はすっかり落ち着きました。
多分この先そういうことはないと思う。
自傷行為がいいこと、悪いことって区別はつけられないけど
そんなことをしなくても、私には癒してくれる子供や友達がいるから。
そう思えるだけ、周りが見えるようになったから。


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