ぴよのココロボシ

ぴよのココロボシ

出会いの続き

そして、2曲目は
「一緒に寝たけど何もしなかった」

 いっしょに寝たぁ~ いっしょに寝たぁ~
 いっしょに寝たぁけどぉ 何もしなかったぁ~
 エバって言う~ こぉとじゃないけどぉ~
 いっしょに寝たけど何もぉ しなかったぁ~♪

と、透き通る青空に、おかしくもせつない歌声が響いていく。

相変わらずガラスにぴったり張り付いている私は、
(マモルさんまでの距離はたぶん1メートルほど)
マモルさんの腕に抱かれてかき鳴らされるギターと
その指先を見つめていた。
きれいな指…。

3曲目は「ラブストーリー」

サビへ向かうこの部分が好き。

 はじめは僕の夢だったあなたが
 しだいに現実になっていく
 それが楽しくて仕方がなかった あの日 あの頃は

 ラブストーリーをあなたはくれた
 ラブソングをあなたにあげる
 ラブストーリーをあなたはくれた
 ラブソングをあなたにあげる

あっという間に生ライブは終了。
ガラス越しに、マモルさんは私の足元を見て
((どうしたの?))
と聞いてくれた(聞こえないけど、読唇術)
((骨折したんです))
身振り手振りで答える。
そう、この時私は右足の小指を骨折していて、
サンダルから出た指には包帯がグルグルと巻かれていたのだ。
((だいじょうぶ?))
とマモルさんが聞いてくれたので(たぶん)
((だいじょうぶですぅ))
とアセアセしながら答えた。

出番は終わり、スタジオ内では楽器の片づけが始まっていた。
Iちゃんが、さっき私が差し入れたケーキを、
マモルさんとタクヲくんに渡してくれた。
マモルさんは、ペコッと私に会釈をして
実に美味しそうにモグモグと食べていた。
後で知ったことだけれど、
マモルさんは甘いものが大好きだったのだ。
けど、タクヲくんは無理して食べてくれてたっぽかったなぁ。ゴメンネ。

後から思うと、
この時、もう少し待って
出てきたらお話して握手の一つでもしてもらえば良かったのに、
この時は時間に追われていて、早く帰らなければならず、
直接会えなかった。
とても残念…。

でもね、その11ヵ月後、二度目に会った時、
ちゃんと私の顔、覚えていてくれたのだっ。

その時のお話はまた。









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