1.配当無関係理論 (Dividend Irrelevance Theory) マートン・ミラーとモジリアニの学者コンビが提唱しています。それによれば、税金とブローカーコストを無視する限り、企業価値は配当政策とは無縁であるというものです。つまり、企業価値は、基本的収益力とビジネスリスクのみに依存するというものです。basic earning power and business risk、または、企業価値は、企業が保有する資産が生み出す利益のみに依存し、その利益をどのように配当と剰余金に分割するかには依存しない、と言っているのです。
2.手のひらの鳥理論 (Bird-in-the-Hand Theory ゴードンとリントナーのコンビは、配当性向が上昇すると、株式コストが低下すると主張しています。投資家は、あてにならないg(成長率)よりは、配当利回り(D1/P0)の部分を好む、と判断しているからです。しかしMM(ミラーとモジリアニさん達)は、反論し、ゴードン&リントナーの理論を「手のひらの鳥錯覚」Bird-in-the-Hand Fallacyと揶揄しました。論拠は、「多くの投資家は、受け取った配当を、結局、同じか同類の株式に再投資しているのではないですか?」というものです。