A Fujiwara period

プロローグ

俺達は県立穣揣摩高校に入学した。
俺は陸上特待生として、幼馴染の藤堂大輔は惜しくも陸上特待生にはなれず、普通の生徒として俺と入学した。
涼一：「いよいよだな、大輔。」
大輔：「一緒のクラスになれるといいけど・・・」
涼一：「まぁ心配しなくて大丈夫だろう。」
大輔：「そうだな、、じゃあ行こうか。」
涼一：「ああ。」

入学してから早くも三ヶ月がたった。
俺達は同じクラスになり、陸上部に入部した。
大輔は入部してまもなくあった地区大会は突破したが、県大会の予選で落ちてしまった。
俺は一応陸上特待生で来たので、Ｉ・Ｈ出場を難なく決めた。
先輩Ａ：「流石だな、進藤」
　　　　「陸上の特待生だからな。このくらい当たり前か。ハハ。」
涼一：「そんな事ないっすよ＾＾；」
大輔：「けど、本当にスゴイよ！涼一は。」
涼一：「大輔は惜しかったな・・・」
大輔：「良いんだよ。俺の力不足って事がわかったんだし。」
　　　「次の大会は優勝してみせるよ！」
涼一：「頑張れよ。応援してるからな。」
先輩Ｂ：「お～い。２人とも置いて行くよ～」
涼一・大輔：「今行きます！すみませんでした！」

そしてさらに三ヶ月が過ぎた。
俺はＩ・Ｈで優勝し、その後に行われた大会でも全て優勝した。
大輔は次の大会では約束通り優勝したが、その後の大会ではイマイチ記録が残せなかった。
大輔：「俺ってやっぱり実力無いんだな・・・」
涼一：「気にするなよ。運が悪かっただけさ。」
大輔：「ああ。。。有り難うな。。」
涼一：「いやいや・・」
大輔：「あれ？あの子・・・」
涼一：「ん？どうした？」
大輔：「いや、女の子がずっとこっちを見ているんだよ。」
大輔が見つめている方に目を向けるとツインテールの女の子がずっとこっちを見つめていた。
大輔：「何か用かな？」
涼一：「さあな・・・」
大輔：「あ・・・行っちゃった・・・」
涼一：「さ～て練習を始めますかね？大輔君？」
大輔：「うん・・・」

穣揣摩高校での一年目はあっと言う間に過ぎていった。
大輔：「俺達も来月で先輩になるんだな～＾＾」
涼一：「そうだな・・・さて、来年も目一杯走るぞ！」
大輔：「俺もＩ・Ｈ行けるようにしないとね・・」
涼一：「お互いに頑張ろうぜ。」
大輔：「ああ。あ・・・あの子また・・・」
大輔が指を指した方向に目を向けると、何ヶ月か前に来ていたツインテールの女の子が来ていた。
前と違う所はこっちに近づいてきた事だった。
女の子：「あの・・」
涼一：「何か用か？」
大輔：「先生に用事なら職員室まで案内するよ。」
女の子：「あの・・・いえ、良いです。。」
涼一：「用があって来たんじゃないのか？」
女の子：「・・・になります。」
大輔：「え？もう一度言ってくれる？」
女の子：「来年からこの学校の陸上部に御世話になります・・・」
涼一・大輔：「・・・」
　　　　　　「え～～～！？」
女の子：「あ・・・えっと・・・名前は・・・美咲　彩です・・・」
涼一：「もしかして・・陸上特待生か？」
彩：「はい・・・あなたと・・・同じです。」
大輔：「そっか、じゃあ４月からよろしくね。」
彩：「あ、、、はい・・・それでは失礼します。」
そう一言言うと逃げるように去ってしまった。
涼一：「足の速い子だったな・・・」
大輔：「そうだった？とても可愛かったけど＾＾」
涼一：「・・・お前は。」
　　　「まあ、来年はうちに陸上部がもっと強くなるな。」
大輔：「え？何か言ったかい？」
涼一：「いや、何でもない。それじゃ、練習再開といきますか？大輔君。」
大輔：「お、お手柔らかに・・・＾＾；」
こうして俺達の一年間は幕を閉じた。
明日から新学期が始まる・・・

プロローグ完

―――後書き―――
やっと書き終わりました。
今は第二章の文章作成中です。
新たなキャラも登場するので楽しみにしていて下さい。
感想や質問等在りましたら掲示板かメールでどうぞ。
それでは。　2004/9/9

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