Let’s shake hands!

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小学校入学、いじめ初体験


個性的であるよりは、皆と一緒の方が親としては安心だったが、人から笑いをとることばかり考えている様子…。落ち着きの無い我が子に親としては心配だったが、担任の先生は、「お父さんを見て、○○君は悪くはならないと思いました」と楽観的なご意見。「○○君より心配な生徒がいる」と言われ、気を配ってもらえなかった。
しかし、親の心配は、当たってしまった。クラスメイトのいじめという形になった。息子は仲良くしたくて近づいていっても、殴る蹴るの暴力を集団で受けることになった。
入学して間もなくのこと…。
1学期は、相手も一年生ということもあって注意しながら見ていた。担任の先生は気づいていない様子。息子が我慢できなくなって、かんしゃくを起こし、スプーンを黒板に投げた時、担任の先生に親子で怒られた。あの子が家でしない行為だったため、絶対何かあると感じ、息子を叱らなかった。いろいろな事があり、息子は乱れてきた。結果は、“○○君のした悪いこと”と題しての学級会。息子は、学級裁判にかけられた。その直後に親の耳に入れば、担任にも学校にも抗議ができたが、それを知ったのが随分後のこと。どうしてやる事も出来なかった。
給食を食べるのが遅くなり、一人で給食室に食器をさげに行った時、誰かに給食室のドアをバタンと閉められた息子は、“とじこめられた”“またやられる”ととっさに感じ、慌ててドアの前で手足をバタバタさせて逃げ出そうとした。ドアのガラスが割れた。担任は冷たかった。「過失度を考慮して弁償額を後日お伝えします」と言われ、「息子はいじめにあっており、とじこめられたと感じて暴れたんです」と抗議したが、結局聞き入れてもらえず、7千円(8年前)弁償させられた。当時、やんちゃな同じクラスの男子が数人で暴れていてガラスを割ったことがあったが、事故として扱われ弁償額はゼロであった。納得いかなかった。
先生のいない個室につれこんでは殴る蹴るの毎日。9月に息子の足は止まった。玄関に座り込み「学校に行きたくない」と元気のない声で訴えてきた。
先生にすぐ手紙を書いた。しかし、返事は「いじめなどありません」と冷たいものだった。1学期の間は、それで引っ込んでいたけれど、もう引っ込んでいられなかった。担任が気づいてくれるまで訴え続けた。ようやく気づいてもらえたが、まだまだのところだった。「何か変です」程度のものから始まったのは2学期も後半になってから…。それでも気づいてもらえて親として少し安心してしまった。
それでも、いじめ・暴力はやまなかった。クラスのボス的な子の言うことを他の子がきいて、殴れと命じられれば殴るといった状態。3学期、息子は怪我をして帰ってきた。担任の先生から「相手の家庭に連絡を入れました」との連絡。相手の子の母親から謝罪の電話…。正直言って疲れていた。でも、これで終わりかと一瞬思ったが、次の参観日の時、その相手の母親は遠くで少し会釈しただけで会話は無く、拍子抜けした。“私だったら近くまで歩みよって「この前はすみませんでした」と直接ものをいうけどな…。この前の電話での謝罪は、心の無い言葉だったのか…”と感じ“この親子とは関わりあいたくない”と私は逃げてしまった。


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