Let’s shake hands!

Let’s shake hands!

小学2年生、転校、転校


息子は、1年のいじめ以来性格もかわり、暗くなってしまった。「息子には友達がいないの」と母親の私が言っても、何もしらない他のお母さん達は、「明るくてたくさん友達いそう…うそでしょ。○○君、明るいじゃない」と言う。2年はクラス替はないし、メンバーは一緒。息子のしんどさが伝わってくる。
父親と相談した。“時には、逃げることもいいんじゃない”という結論になり、父親のもとへ家族で行くことに決め、転校した。
転校すれば、新しく始められるというのが甘かった。転校先の小学校で、息子の方言を親子で注意された。「広島では、仲の良い人にしたしみをこめていう言葉で、人を馬鹿にした意味ではありません」と抗議したが、「人権にかかわりますので、そういった言葉は使わないで下さい」と言われた。二男も保育所で同じ注意を受け、おしゃべりだった子供達は、あまりしゃべらなくなった。子供心に、しゃべると叱られるということを感じた様子…。長男が明るくなれる、以前に戻れると思って引っ越してきたのに、甘かった。結果、更に暗くなった感じがした。
そうこうしているうちに、父親の入っていた工場が製紙業界史上最高の建設工事を始めることが発表された。「忙しくなる。ここにいても家族を放ったらかしになるかもしれない。家族で一緒にいながら単身赴任状態ににるかもしれない。広島へかえったら、両方の親元も近くにあるし、お母さんの友達もいるし、自分も安心していられる。広島へ帰ってくれないか」と父親に言われた。悩んだけれど、父親の元へ引っ越したのは、一時避難でいずれ広島へ帰る予定だったため、予定が早まったと思おうと言い聞かせ、広島へ戻った。

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