Let’s shake hands!

Let’s shake hands!

4~5年生


学校へ行く時も、息子が遅れて歩いてもおかまいなし。信号待ちの退屈な時間は、息子を殴ったり、蹴ったりして暇をつぶす。放課後が休日は、一緒に遊ぶのではなく、自分が友達と遊ぶのに息子の自転車を借りにくる。親の目から見ても、息子はいいように利用されているようにしか思えなかった。出来れば離れて欲しい友達であった。
息子はお人よしで、「▲▲君ちってお金持ちなんだね。自分の家の他に、人に貸している家があるんだって…」と▲▲君の嘘話を信じている様子。▲▲君が持ち家ではなく古い長屋を借りているのは知っていた。家に呼ばれることもなく▲▲君の作り話を信じている息子が、素直ではあるが、情けなかった。
低学年からいじめに合い、人とのコミニュケーションがうまくとれない息子には、友達が少なかった。そんな中で、利用するためとはいえ自分に近寄ってきてくれる▲▲君に息子はある面、友達もどきがいてうれしかったのかもしれない。殴られても、蹴られても笑っている息子に何をしてやればいいのだろうと考えるが、結論がでなかった。
当時、母親の実家に同居しており、実家の建て替え中に一時借りた家の近くに▲▲君が住んでいたので、家が完成すれば▲▲君とも終わると思っていた。家が完成し、元の場所へ戻ってすぐ、▲▲君の両親の離婚ということで、偶然にもうちの近くに越してきた。5年の担任に、軽く相談しようとしたが、「息子は、友達が少ないのですが、今、▲▲君と登下校したりしています。」と話しを切り出したところ、「お母さん、▲▲君にとって○○君はクラスにたくさんいる友達の一人にしか過ぎませんよ」と、アッケラカンと言われたとき、“そんなことは百も承知”とムッとなり、こんな先生に相談してもダメだと思い、それ以上何も言わなかった。言いたくなかった。結局、6年までの都合の言い友達を続けなければならなかった。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: