Let’s shake hands!

Let’s shake hands!

中学2年~4月上旬~


担任の先生と相談した。「息子の様子がおかしい。学校へ行かない理由がCDだけだとは思えない。CDを買ってやれば、とりあえず学校へは行ってくれそうだけれど、親として、子供の言いなりにはなりたくありません。2、3日学校を休むかもしれませんが、少し時間を下さいと…」担任の了解をとり息子と向き合おうとしたが、息子が母親と目を合わそうともしない。話し合いにならない。平行線のまま時間だけが過ぎる。父親がとりあえず学校に戻すためにCDを買い与えた。翌日、息子は学校へ行った。学校へ行って2日目だったと記憶している。身体検査の時、息子が仲の良いクラスメイトと遊んでいて、よろけて他のクラスメイトにぶつかった。息子は謝った。しかし、相手の生徒は「謝り方がまじめじゃない」と言って息子を殴る蹴る…。息子も多少の抵抗はしたもののかなわない。回りの生徒が暴力を止めることが出来ず、先生に助けを求めに走った。担任の先生が仲裁に入り、当事者と回りにいた両方の友達とで話し合いを持った。相手の友達も「××のやりようはひどかった」と相手の暴力のひどさを認め、相手が息子に謝る形でその場を終えた。担任の先生は、この1年間の息子への姿無きいじめっ子がわからずにいたため、話し合いに同席した相手側の友達に問い掛けた。「貴方達は、今までに○○君に(いじめで)かかわったことがあるのか」という問いにあると答えた。息子にかかわった生徒の名前がまた増えた。その報告を当日の夜、担任から聞き、二重のショックであった。息子は、翌日から、無言で学校へは行かなくなった。
「学校へ行きなさい」と言うと「中学校をやめる」と言ってきかない。一週間近く親子の押し問答が続くが、その後は、変わり果てた息子の姿に“がんばれ”としだいに言えなくなってきた。本心は学校へ行って欲しい。でも、ひたすら眠りつづけ、人とも家族とも接しようとしない息子の姿に、だんだん何も言えなくなってきた。

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