さまよいの記

さまよいの記

Canon AE-1+P


 正式な名称はタイトルの通り。かなり前に発売され、大ヒットを飛ばしたキヤノンの一眼レフである。
 中学の時、写真部に入部したとき、カメラがなくては話にならなかった。僕はカメラを買うことを母にせがみ、購入することになった。当時カメラは高級品だから、中学の僕が簡単に手を出せるものでなかった。そこで僕はカメラを持っていた叔父さんに相談すると、叔父さんは僕を連れて質屋巡りをした。いや、ムカシはカメラを質草にする人は多かったから、中古を買う選択肢として質屋というのは重要であったのだ。
 何軒も回って一番気に入ったのがこのカメラであった。ただ予算オーバーで、手が出せなかったけれど、叔父さんが値切ってなんとか購入できた。
 自分の気に入ったカメラが手に入ったことは非常に興奮する出来事で、僕はいつまでも手にもって、空シャッターを切った。
 当時もっともポピュラーなカメラで、昨日は今の入門機と同じくらいである。巻上げが硬く、ほかの部員のカメラよりもしっかりした感触が好きであった。
 レンズを増やすなんてことは全く考えていなかったから、購入当時ついていた35-70mmの標準ズームだけでずっと使っていた。ま、これでほとんどの写真は撮れたので充分であった。画質も申し分なく、描写も当時のズームレンズの中でも良かったように思う。

 先日とうとうシャッター鳴きがひどくなり、高速シャッターの速度が出ていなかったため、修理するか新規購入の選択に迫られた。結局、カメラ本体を手放し、新しい機体に変えてしまった。長年僕の手元にあったこのAE-1が僕のカメラの操作性や写真の基準になっている。
 今でも普段写真を撮るには充分で、操作性も文句なしの一眼レフであると思う。中古で手に入れやすい値段であるし、レンズも今のEFレンズより描写が良く安価である。いい個体を探すに苦労するかもしれないけど。
 Nikonという選択もいいけど、MFを始めるならCanonのほうが気楽にはじめられるかもしれない。


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