私的BeijingLife

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シャンディ読書日記


小さいころから苦にならず、大好き。
ということで、読後の感想などを

04年8月29日(日)
「パレード」吉田修一
☆山本周五郎賞受賞  お勧め度★★★★

読んだ後になんともぞぞっと来る作品。
思わずページを最初からめくってどんな伏線が引いてあったのか確かめたくなる。

人は他人との関係があって初めて生きることができる。情報があふれ、物があふれ、あたかも一人でも生きていけるような気がするが
やはり誰しも心の中ではつながりを、暖かさを切実に求めていし、それが無ければどんどんとおかしな方向に進んでしまう。


この作品に登場する5人の若者も擬似家族のような生活に心地よさを感じている。
心にそれぞれ傷を持ち悩みを抱えた若者達は相手に多くを求めないし、決して深入りもしない。

きっと皆分かっているんだろう、自分だってそうなる可能性を秘めているって言うこと。
彼でなければ、自分が。自分出なければもしくは彼女が
そうなったかも知れないのだ。

そんな危うい現代にわれわれは生きているんだって

共感を持たせながら一気に読ませてくれる筆力には脱帽。最後に向かうにつれてなんだかいやな予感がして
どきどきして、最後に・・やられたって感じでした。
お勧めです。

好きなところは男娼のサトルが未来のビデオテープに何度もピンクパンサーを録画するところ。

サトルのような社会からはみ出したり、分かりやすい行動に出る人のほうが意外とまともなんだなと。
「口笛吹いて」 重松 清 2004年9月19日
お勧め度★★★★★

私くらいの年って微妙だ。親にもなってないから、大人になりきってもいないし、もう子供ではない。

だからこの物語にでてくる「人生に負けた大人」の気持ちも
「負けた親を見つめる子供」の気持ちも両方分かる。

子供は純粋で、まっすぐすぎて、世間を知らない分、容赦なく親に向かっていく。
子供は誰でも自分の親には強く、たくましくあってほしいもの。だけど、親だって人間だ、そう模範であれる人ばかりではない。
自分のことに照らし合わせて考える。
ああ、子供のころ、こうして親を責めたことがあった。
思いやりが無くって、ひどかったなあ。
自分が親になったら、どう対応するんだろう?なんて。

この重松さんの書く話は結末は書かれては無いんだけど
決してハッピーエンドなんてものにはならないんだけど、読み手に一筋の希望を持たせてくれる。

人生も人間も子供も大人も、捨てたものじゃないなあなんて思わせてくれるのだ。

誰の心にもしみこんで、涙せずにはいられない作品です。


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