氷砂糖のつくりかた



 氷砂糖を製造している中日本氷糖(名古屋市)に聞きました。まず大きなタンクの中に入れてある85度くらいの温水に、原料の砂糖(グラニュー糖)を、水1、砂糖2の割合で溶かします。次に砂糖液を無色透明にするためにろ過機を通し、さらにイオン交換樹脂という装置で、目に見えない汚れも取ります。
 この砂糖液と、氷砂糖の結晶の核となる氷砂糖を同じ皿に入れ、結晶が成長するのに適した室温60度前後の部屋に2週間ほど置くと、皿一面に氷砂糖の結晶が出来るのです。また、皿ではなく大型の容器の中に入れて4、5日間回転させ続けることで、結晶の成長を早めさせて作る方法もあります。

 この後は氷砂糖にならなかった砂糖液(氷糖みつ)を分離させて、赤外線ランプで氷砂糖の表面の水分を蒸発させて仕上げます。メーカーは、このような大がかりな装置を使いますが、家でも同じように水1、砂糖2の割合で溶かした液をガラス瓶などに流し込み、1か月ほど常温で置くと結晶は出来ます。


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