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三徳山三佛寺の投入堂
鳥取県中央部に、中国山地の一部をなす三徳山(みとくさん)という標高900mの山があります。その中腹に修験道で栄えた三佛寺(さんぶつじ)という天台宗の寺院があります。
三徳山の中腹にはたくさんのお堂が岸壁にへばりついたように建っています。それはいかにも山岳宗教の聖地にふさわしい眺めです。そして標高500mほどにある断崖絶壁のわずかなくぼみを利用して、三佛寺の奥の院が建てられています。
「三徳山の投入堂(なげいれどう)」

(幅5.4m、奥行き3.6mで、近年の調査で平安時代後期の建造ということが判った)
修験道の祖である役小角(えんのおづの)が、麓から法力でもって「えいっ」と投げ入れたという伝説があります。ほんとうに、どのようにしてこんな絶壁に建てることができたのかとても不思議です。この投入堂は国宝に指定されています。
三佛寺本堂から標高にして200m、距離にして700mほどの険しい山道を登ると投入堂を見上げる場所に着きます。しかし、滑落の危険があるため投入堂への立ち入りは禁止されています。三徳山投入堂は日本で一番近づくことが難しい場所にある国宝ではないかと思います。
と、行って見てきたように書きましたが、実は私はまだ三徳山に行ったことはありません。鳥取県観光協会などの情報をもとに想像しながら書いてみました。
昨年訪れる予定でしたが、都合により果たせませんでした。この三徳山は、12月から3月頃までは雪のため入山できないそうです。来春以降機会があったら是非訪れたいと思います。
かつて投入堂にあった仏像(現在は下の宝物殿)が、 「仏像に想う(下)」 (講談社現代新書:梅原猛/岡部伊都子 S.61)で取り上げてあります。像高115cmの木造の「蔵王権現」です。
(以下 「仏像に想う(下)」
から引用) 仏像は多くインドや西域で生まれた。しかしこの蔵王権現は日本産の仏像である。日本産の仏像は、日本の精神のなんたるかを示す。
蔵王権現は怒り顔を密教の仏像から学んだ。全身をふるわせて怒り狂うかのような降三世明王や軍荼利明王の面影を、この神として現れた仏様はもっておられる。
けれど、どうもこの怒りはヤンチャ坊主の怒りのような気がする。しきりに怒っていらっしゃるけれど、その怒りは、どこかこっけいで、怒れば怒るほど、間が抜けていて、オオヨシヨシと頭をなでると、たちまちにその怒りは、とけるような気がする。
(梅原猛)
この「仏像に想う」は、日本の仏像百体(上・下巻各50体)をとりあげ、当時の知識人を代表する2名が随筆的にその印象をつづった仏像紹介です。ちょっと版は古いですが「日本の仏像百選」というべき名著です。
この本に誘われて「蔵王権現」も是非拝観したいと思うようになりました。ちなみにこの仏像も平安時代の作で、国の重要文化財となっています。
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