アネモネアニの旅日記。

時が宿る山宿 蔦温泉


木造の蔦温泉旅館はひっそりとまっている。

森の中。

宿に入ると昔ながらの「帳場」がある。

大きくは昔ながらの風情を残す本館と、本館の2階から
天まで上るような真っ直ぐにのびる木の階段を上った
所にもまた建物がある。

本館は全て昔ながらのお部屋が並ぶ。
隣の部屋の物音まで聞こえてきそうな畳のお部屋。

新緑や夏には明るいが、冬の雪の中ではとても静か。

本館とは別に、設備の整った別館もある。
まあ、旅先でもテレビを見たい方はこちらへ。

大浴場へ続く磨き込まれた木の廊下を進むと
足の下からは木の軋む音がする。

ここの大浴場は、以前とは少し変わったが、
浴槽の下に敷かれた大きな木の間から湧き上がる豊富な湯量。

常に湧き出すお湯は、浴槽から流れ続ける。
その流れ出したお湯に身を横たえ目をつぶるのが好き。

背中に温かさを感じつつ深呼吸をする。
蒸気をまとった空気が鼻を抜けていく。

一番落ち着く瞬間。


このお風呂が好きで、独りで泊まりにも何度か行った。
独りも良いけど誰かと行くのも良いなあ。

宿の裏には「蔦の七沼」があり、散策することが出来る。

これぞ森林浴と言う気分が味わえる。

いつかまた行きたいな。
あの森へ、あの宿へ。

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