七宝519の好きなMONO!

平穏な日々の崩壊


 決勝に勝ち残ったチーム「ザナルカンド・エイブス」のエースは、弱冠17歳の少年ティーダ。ジェクトの息子である彼もまた、周囲の熱い期待を一身に背負っていた。だが、激励してくれるファンから”ジェクトの息子”と呼ばれるたび、彼は憂鬱な気持ちになる。ティーダにとって、ジェクトは決していい父親ではなかったし、そんな男の影を重ねて見られるのはたまらなかった。だから、亡き父の映像を映した高層ビルを見上げても、彼は感傷にふけったりはしない。反発と挑戦の色を瞳に浮かべてビルをにらみ返し、ティーダはスタジアムへと急ぐ。
 それにしても奇妙な夜だった。ティーダも、道を行きかう幾人かも、”それ”の接近を感じていた。今夜、何かがくる。そして何かが終わるのだと・・・・・。
 やがて”それ”は、圧倒的な力を持って現れた。試合の熱気が最高潮に達し、ティーダが得意のシュートを披露しようとしたその瞬間、”それ”・・・巨大な魔物は都市を飲み込むかのように姿を現し、たちまちのうちに各所を破壊していく。
 パニックにおちいった群衆をかきわけ、崩壊したスタジアムをやっとの思いで抜け出たティーダを待っていたのは、ここ10年の間ティーダの後見をつとめてきた謎多き男、アーロンだった。この非常事態を予期していたのか、妙に落ち着き払った様子の彼は、人波と逆の方向・・・明らかに危険な方向へと、ティーダを導いていく。やがて、破壊の元凶に近づくと、その威容を見上げて彼は告げた。
「俺たちは『シン』と呼んでいた」
「『シン』・・・・・?」
 巨大な魔物・・・『シン』が身体をひと振りするや、無数のウロコが魔物と化してフリーウェイへの降りそそぐ。魔物などほとんど見たこともなく、ましてや戦闘など未経験のティーダは、ただうろたえるばかり。そんな彼にアーロンはジェクトのみやげだという剣を差し出し、荒っぽい実戦の手ほどきをする。
 つぎつぎと押し寄せる魔物にも動じず、『シン』のいるほうへと向かうアーロン。仕方なくそれを追うティーダ。つきることのない戦いの果てに、ふたりはやがて、上空の『シン』へと飲みこまれていく。だがアーロンは、落ち着きはらった様子で、『シン』に何やら確認をとったのち、ティーダに強く呼びかけた。
「覚悟を決めろ。ほかの誰でもない。これは、おまえの物語だ!」
 瞬間、ティーダの意識は飛んだ・・・。

ものすごくきらびやかな都市、ザナルカンド。
それが一瞬にして滅んでしまうほどの力をもった『シン』。
初めての戦闘に、キャラの発する声に、あたしは興奮していました。

チビアーロン
ティーダ

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