しろねこの足跡

しろねこの足跡

旅立ち2



今度は逆に都会から来た子ということで疎まれたり、成績がよくて煙たがられたりしました。

おじょうさんは気づいたのです。トイレには一人でいけばいい。休み時間は本を読めばいい。放課後は部活に入れば、クラスで必死に顔色を伺って必要が激減することを。
おじょうさんはもうわかっていたのです。一人で居ることを選択することと、仲間はずれにされることは違うと。
やり過ごしてがまんすること、超然と構えることは違うことを。

そんな超然とした振る舞いで、おじょうさんは相変わらず周囲から浮いていました。先生方もおじょうさんをどうあつかっていいかわかりかねているようでした。
でも、学校の方針が超管理教育であったので、素行に全く問題がなく、成績が優秀なおじょうさんは、それだけでかなり有利な学校生活をおくることができていたのです。

自分を傷つけるものには超然とした態度を。
自分と親和するものには穏やかに、ココロ深く。

少女にしておじょうさんはそうやって、誰も傷つけない振る舞いを身につけたのです。
おじょうさんは、そうやってコドモから旅立っていったのです。

しろはオトナのココロをもったおじょうさんを愛情をもって舐めました。おじょうさんはやさしくなでてくれました。
もう、しろの毛皮はぱさぱさになっていました。

しろは毎日勝手口でくるりとまるまっていました。
まっていました。毎日毎日。
ふんわりとお日様のにおいをさせたシマを。

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