Tapestry

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THE SHIPPING NEWS

「シッピング・ニュース(THE SHIPPING NEWS)」 2005-06-09

★★★★☆

全体的に淡々と時間が流れていき、人々もただ毎日を淡々と過ごしているが
、実は出演者それぞれにものすごく深い想いがある、一言で言ってしまうとそんな映画。
ラッセ・ハルストレム監督の独特な世界が、この映画にも表れていると感じた。

父親の厳しくて独特な育てかたのせいで、自分の殻に閉じこもるようになってしまった男、
クォイル。(ケヴィン・スペイシー)転々と職を変え、
自分の居場所もない様な毎日を過ごしていた彼の前に、
突然表れた美しい女性、ペタル。(ケイト・ブランシェット)
彼女との間に娘も生まれるが、とんでもないあばずれだったペタル。
クォイルの両親が亡くなったすぐ後に、彼女まで突然の交通事故であっけなく逝ってしまう。
しかも、ペタルが娘を養子に売り飛ばそうとしていた事も発覚。
そんな彼の前に表れたのが、クォイルの叔母、アグニス(ジュディ・デンチ)だった。

人生をやり直そうと、叔母・娘とともに、父の故郷ニューファンドランド島にやってきたクォイル。
そこは小さな漁港のある村だった。
この父の故郷で、ローカル誌の記者としての仕事を始める様になるクォイルだが、
ある日自分の家族のルーツを知り、愕然とする・・・。

舞台となるニューファンドランド島の雰囲気は、
過酷な厳しい冬を長年耐えしのいで来た様な強さを感じる。
クォイルを取り巻く島民たちも同じ。
そんな彼らに囲まれながら、段々と強くたくましく、人間らしく成長していくクォイルが良かった。
しかし、これがケヴィン・スペイシーだけに、
あまりスッキリしないなぁ、と言うのが本音でもある。(苦笑)
彼って、なんかまだまだ裏がありそうな気がしたりする。(^^;)
夫に先立たれ、息子と2人、たくましく生きているウェイビィ(ジュリアン・ムーア)が
惹かれる様な魅力も、あまり感じなかったから・・・。
(まぁ、これはワタシの個人的嗜好だという気もするが。 ^^;)

霊感の様なモノも持っている娘が良かった。
あんなあばずれな母親でも、いなくなった後も母を想う気持ちが端々に表れていて、
胸が痛くなった。彼女の言動の一つ一つが、ストーリーのカギになっていくところも面白い。

ペタルを演じていたケイト・ブランシェット、とんでもないオンナだったけど、
それでもオーラがいっぱいで綺麗だったし、
ジュディ・ディンチも脇を絞めるいい演技をしていた。
その他の脇役陣も、みんな良かったよ。
ノッティング・ヒルに出ていたあのスパイク役のリス・アイファンズも出ていたし。

ハルストレム作品の中では、ちょっと暗めではあるが、それでも彼ならではの温かさが、
全編に満ちている。ファンなら必見の映画だろう。



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