運命の8合目


澄み渡る 広がる大空
体力に自信があれば もう少し
景色を楽しむ余裕もあることかと思いますが・・・。

そろそろ 周りの人に 高山病の症状が出始めました
吐いている子供さんや 若者がチラホラ

私達は 某山用品屋のお兄さんの忠告どおり
酸素を取り込みやすくする タブレットを服用させていたので
幸い 気分が悪くなったり 頭が痛くなったりという
高山病の症状はでませんでした

ただ 登りが続くと 足のふくらはぎがパンパンになって
じっとしてても まだ登っているかのようでした

8合目に到着!
富士山 4

嬉しさがこみ上げてきます

ここで家族会議
このまま 下山するか
登頂を目指すか!
子供達は 大半が尻込み・・・。もうここまででいい
足が痛い しんどい でも一度は頂上に行きたい
色んな意見が 出ましたが

結局 次女と私はこの場で待機 登頂は断念しました
そして 少し休憩の後 主人と長女と長男は登り始めました!

真昼の日差しは燦燦と照り 容赦なく降り注ぎます
そんな中 よほど疲れたのでしょう
次女が居眠りを始めました
日焼けをしないよう 隠すのですが それでも
日陰という物がない場所・・私もついうとうと・・。

山小屋の前のベンチは 次々に登ってくる人
上から下りてくる人で 入れ替わり立ち代り
結構 ここで断念する方も多く
私達のように ただ待っている人もチラホラ
そのうちお話をするようになりました

やはり年配の方が多いことに驚き
何度も登頂している方ともお話をしました
皆さんすごいなー

お腹がすいたので 時計を見るともう昼をとっくに過ぎて
しかーし!
食料は全て 主人のリュックの中・・・とほほ
ついに禁断の 山小屋でアンパンを買いました!

普通の大きさのアンパン 1個200円。
まあまあの値段。 
甘い物はものすごく美味しい・・。
次女と分け合って食べました

ポツポツ そのうちボトボト ザーっと
急に雨が!
先ほどまでの晴天は急に姿を消し
あたり一面 雨雲の中に

「山の天気」とは このこと変わりやすいのです
にわか雨とたかをっくくっていましたが
一向に止む気配もありません

皆さん急に雨具の準備 カッパを着用
私達も身支度を整えましたが それにしても
悪くなりだしたら 気温まで下がって
冷たい寒い ものすごい過酷な状況に。

山小屋は 宿泊施設があるので
一般の登山客は中に入れてもらえません
一時の雨宿りもダメなようです

ここで待つように と主人との約束でしたが
あまりの状況にとうとう さきに下山を始めました
丁度 保安員の方が下山されると言うので
一緒に降りて頂きました

そのうちに天気は持ち直し また時折 雲の合間から
太陽が顔を出す そんな天候に。
待ち合わせの場所にいないと心配するといけないので
保安員の方の計らいで 主人の携帯に留守電を。

2時過ぎには下山を始めて 6合目に着いたのは
4時半 下りるのは以外にスピーディー
丁度 私達が下りついた後しばらくして 長女に姿が そして
長男も。無事のようです。

遠くに主人のよたよたと下りてくるのを確認した時は
涙が出そうになりました。
本当にありがとう お疲れ様・・・。

富士山 5


後で聞くと 三人は無事登頂を果たしたのだそうです
あの雨は 山頂でも容赦なく降り
せっかくの山頂は視界が悪くて 何にも見えなかったそうです
一応 日本一高いところにある郵便局で記念撮影
なきながらの山登り 
最終目的地まで辿り着くことができて本当に良かったね


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