2003年06月29日
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6月といえばドラフトの季節ですね。
もちろんアメリカの話ですけど。

アメリカ4大スポーツのドラフトはすべて6月に行われます。
今年、NBA(バスケ)ではレブロン・ジェームスという高校生がいの一番指名&ナイキとの高額契約ということで話題を集めています。

僕は、NHL(アイスホッケー)以外のNBA、NFL(アメフト)、MLBの三つは見て、そこそこ詳しいと思っているが、
日本のプロ野球のドラフトは、MLBよりもNBA、NFLを参考にすればいいのでは?と思っているのです。
はっきりいって、「戦力均衡」という大儀名分が結果として実現しているのはNFL、NBA、MLBの順だと思うのです。
これは、どん底のチーム状態からの回復のしやすさ、黄金時代の作りにくさなどを総合的に考えたものです。
もちろん、サラリーキャップなどドラフト以外の制度が機能しているということもあります。


日本のプロ野球とNBA、NFLとの共通点は

2.アマチュア人気が高い

ということです。

MLBの場合、かなり鳴り物入りで入団しても1年か2年はマイナー生活を送るのがざらで、1年めにメジャー入りして即エースということは、ほとんどありません。
最近では、シカゴ・カブスのマーク・プライアー投手。
01年ドラフト1巡目、全体2位で指名され、02年メジャー昇格。
6勝6敗(19試合)防御率3.32。
南カリフォルニア大学出身だが、ほんとうにまれな例です。
(あと、クレメンスも入団の翌年、メジャー昇格しています。)

NBA、NFLは時々、本当にチームの未来図を激変(しかも1年めから)変えてしまうような選手が出るのです。
NBAではセンター(シャックやダンカンなど)、NFLではRB(ちょっと古いけどエミット・スミスとか)にわりと出ます。
(QBはさすがに1年目からバリバリというわけではありませんが、才能の確保が難しいポジションなので、いい新人をとって育てるという感じになります。)


アマチュア人気が高いというのは、日本の場合高校野球のことです。
このイベントのおかげで、野球を見ないおばちゃんでも松坂の進路を心配したりするわけです。
TV中継のおかげで、プロ入り前から顔と名前が売れるわけです
。
それに近いのが、アメリカの大学スポーツで、ESPNなんかを見ると、

とくに、バスケ(3月ごろの全米選手権)、アメフト(正月の各種ボウルゲーム)がすごい人気です。
ここでも、実力のある選手をみなが知ることになるので、当然進路にも注目が集まるのです。
野球も大学生の大会はありますが、バスケやアメフトほどの人気ではありません。
それに、進路もそれほど気にはならないのではないかと思います。
というのは、上位指名しても、マイナーでぐずぐずしている間に他球団にトレードされることがよくあるからです。
たとえば、ツインズのエリック・ミルトン投手は96年に1巡目指名でヤンキースに入団しましたが、98年にはチャック・ノブロックとのトレードで他2名とともに移ってきた選手です。

では、どうして「戦力均衡」が実現するのか考えてみると、
上に書いたように、ドラフトのウェーバーに、より意味があるのが、NBAとNFLだといえるでしょう。
「チームの歴史を変える」ような選手は上位でないと取れないといっていいでしょう。

NBA,NFLに共通しているのはやはりサラリーキャップが大きいと思います。
なぜなら、例えば優勝チームのメンバーがそのまま全員チームに残ることが事実上不可能だからです。
ただ、野球にとりいれるのは難しいでしょう。
期間が長く、消化する試合数も多い。当然必要な人間の数も多くなります。

NBAの場合、5人でやるスポーツでベンチ入りが12人だけというのも大きいでしょう。
アメリカのドラフトは、ロタリーピックという説明するのがややこしい、でもおもしろいくじで上位指名を決める(NBA、NHL)のをのぞくと、ウェーバーでとり、NBAの場合2巡しかしないので、
トレードなどで指名権の移譲を受けてても、最高4人ぐらいしか指名しない
のだが、
3年弱くて上位で指名できると3人有力選手が取れることになる。
これはスタメンの6割、ベンチ入りの25%なので「改革」の目鼻は付けやすい。
・・・・・・・というのは、「机上の空論」で実は、FAが(新人入団から)3年でやってくるのである。
だから、「3年計画」でも、本当に3年で目鼻が付かないと逃げられる可能性は大なのだ。
(LAクリッパーズはこのパターンで低迷が続いた)
だから、むしろ、有力選手獲得後3年たって最初のFAで長期契約で残留してもらってからが、本当の「改革」が始まるといってよい。
(長期計画という意味では)

NFLのばあい、戦力均衡というか「予想があたらない」というのは、ひとつはケガの多いスポーツだということ、さらに、4ヶ月で終わる短期決戦だということ、もうひとつは、16試合こなすのだが、昨年成績優秀チームは同じく昨年優秀だったチームとの対戦が多く組まれ、芳しくなかったチームは芳しくなかった同士というふうにスケジュールに差があるのだ。
あと、アメフトの場合、各ポジションの専門性が高く、コンバートも容易でないため、かなり、GM手腕が要求される。
つまり、どこをドラフトでとり、FAでとり、他の手段でうめるかというのが最も大変だと思う。(もちろん、チームの未来を考えながら)
アスリート能力が高いだけで指名はできない。

どこをどう日本のプロ野球に取り入れるんだと言われそうだが、
メジャーと日本のプロ野球を比較しても、組織の構造が違いすぎる気がする。
ほかに、3つは参考にすべき団体はあるということです。
サッカーでは、とりいれられない制度なので、旗色が年々悪くなっている感じだが、
「戦力が均衡した面白いリーグを作る」という大儀名分の実現には、
有効なツールであることは間違いないのです。





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最終更新日  2003年06月29日 11時50分40秒
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