機動戦士ガンダムSEEDMEMORY

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STARG23 リン



「上陸を許可するわ。ただ・・・これだけは避けるようにして・・」

全員がミリアを見る。その一言はとても緊張する言葉であった。

「ザフト軍のものと出会ったら・・・戦うことはダメ・・・それだけよ。今、私達はザフト軍と接触するの・・・敵対となることは避けたいわ」

それを聞くと全員が頷く、そして、その後ディルノとリンは艦隊から降りた。イーゼルは一応グラディウスが攻撃されることを考え、残った。リン達はいつもの普段着で降りる。街の者達は何も驚かず迎えてくれた、ただでさえ、地球軍に未登録の艦隊だ、そして人気がないためさらに緊張することはない。

「リン」

「何?ディルノ」

二人は向き合う、ディルノはひとつの銃を渡した。それは新品同様で握る部分が翼の形をしていた。

「これは・・・?」

「これは・・・君が自分を守るやつだ。俺みたいな護衛・・・なんかいなくても、君は一人で守れるさ。それだけの・・・力がある」

リンはディルノから銃を渡されるとそれをじっくり見、微笑むと自分の腰に掲げた。ディルノは微笑むとリンと共に歩いた。都市ディオキアは広く多くのものが歩いていた。そして、ある場所まで来るとリンとディルノは驚く。そこには『ラクスLOVE』などラクス・・・ミーアのコンサートの後が残っていた。それを見てラクス・・・ミーアの人気は凄いというのが分かる。
しばらく歩いていると女の子のが聞こえた。

「リン!」

「ディルノ!」

二人は同意すると声がした場所へ向かい走っていった。二人が向かった先はコンサート裏の公園だった。人気があまりなく、ほとんど見つからないだろう。ピンク色の髪の毛をした少女が男達に絡まれていた。

「あのっ・・・!やめてください・・・」

「俺あんたのファンなんだよ!いいじゃん、デートくらいさ」

「でも・・・」

男は無理やり女の子の手を掴む、リン達は出るのを待った、まだ問題はない・・だが、見てて気が辛くなった。そのとき、女の子が男の手をかんだ。男は「痛っ!」といい、女の子の手を離した。そして、女のこを睨むと腰から銃を取り出し女の子に向けた。リンとディルノは同時に男達の銃に向かい発砲した、男達の手から銃が零れ落ちて少女は解放された。リン達はすぐさま駆け寄ると男達を見た。

「大人気ないですよ・・こんな少女を寄って多かって虐めるなんて・・」

「これ以上やるなら・・・次はここを狙う」

ディルノはそういうと心臓の位置をさした。男達は「ひ、ひぃ~」といい、逃げた。リンはすぐさま、女の子を立たせる。その顔を見てリン達は驚いた。

「ありがとうございますわ、おかげ様で助かりました・・・・どうしたんですの?」

ラクス・・・もとい、ミーアはリン達を見た。リン達は驚きのあまり口が開いたままになる。そして、二人は声を合わせていった。

『ラクス・・・・クライン!?』




『時と云う言葉』

時は 流れ 時代を超えて それは未来への 道へとなる

これが二つの道だけれど どちらかを 歩み続けて・・・


衝撃が今 私の中に走り響く

胸を切り裂いたあの刃が今 私の眼に映る

血塗られた刃が 私の胸を突き刺す

『時が止まればいい』悲しみなど消し去って 

あなたが側にいるだけでいいのに 離れてく

運命は醜い だけど 逆らえない 

ふたつの運命 重なり合うとき それは永遠となるから

時を今 刻み 光を掴め





リンとディルノはデュランダル議長がいるといわれているホテルへと来ていた。あのあと、ミーアに無理やりのごとく連れて来られた。断れるわけもなくつれてこられたのはここだった。豪華なホテルで並のものでは入れないだろうと思われる。中に入ると大阪弁を喋る男が「どこいってたんや~・・心配したで、ほんま」といった。ミーアは「ごめんなさい、議長はどこですか?」というと大阪弁を喋る男「多分、上にいると思うで」というと、ミーアはすぐさま走り出しエレベーターの前で手を振った。リンとディルノは顔を見合わせ

「どうする?ザフトの者には接触はやばいと・・・思うけど」

「でも・・・彼女を敵に回すのも大変なことだ。とりあえず・・・攻撃しなきゃいいんだ。行こう」

そういうと、二人はミーアの後を追った。エレベーターに乗るとミーアは微笑むと顔を覗き込むよう見、そしてリン達に言った。

「お二人とも、中々の美形ですわね。さぞやモテるんでしょうね」

「別に・・・そうでもないけど・・・」

「リン、言葉を弁えろ。ラクス様の前だぞ」

「あ・・・その・・・ごめんなさい」

リンはそういい、ミーアに頭を下げるとミーアは首を振る。ミーアは微笑むと人差し指を立てリンの唇の前に指をやった。

「構いませんわ。命の恩人ですもの。気にしないでください、私のこともラクスと呼んで下さっても構いませんことよ。その代わり、私にも名前で呼ばせてもらわせますけど」

「あ、はい・・俺の名前はリン・アーカーです。一応・・・オーブ出身で今は・・・ザフトにお世話になっています」

リンは嘘をついた。だが、地球と言うのも辛い、もし敵対となってしまったら自分の責任になる、そのことを考えて嘘をついた。

「俺の名前はディルノ・シバ。同じくオーブ出身です、僕もザフト軍にお世話になってます。リンとは幼馴染の仲です」

そういうと、ミーアは「まぁ~」といい両手を合わせリンとディルノ手を包み込むように握ると微笑みながら言った。

「素敵な名前ですね、ザフト軍というわけは赤服ですね?私はザフト軍のエースの皆様は応援していますわ、頑張ってくださいね!」

リン達は「はい」というと、丁度エレベーターが止まり廊下に出た。まだ、お昼くらいで外は明るかった。そして、ミーアはある部屋をノックした。

「ザフト軍のかたがたをつれてきましたわ」

そういうと、部屋が開き、そこから現れたのは一人のメイドだった。二人は頭を下げる、メイドも頭を下げ「どうぞ、お入りください」とメイドが言うと二人はミーアと共に中に入っていった。中にいたのは紛れもなくデュランダル議長だった。相変わらず真剣な眼差し、優しい瞳は変わることはなかった。デュランダルは何かを気づいたと思うとメイドに何かを言った。そして、メイドは頷くとミーアに何かをいい、部屋から出て行った。ミーアも頭を下げ出て行った。そして、デュランダルは誰もいなくなったことを見ると二人に言った。

「どうぞ座ってくれないか」

そういわれると二人は頷きデュランダルの前にあるソファーに座った。デュランダルは微笑むとリン達に言った。

「さて・・・私に何用かな?君たちはザフトのものではない、ということは知っている・・・そこのディルノ君・・・君は地球軍のパイロットだね?一度資料を見たからね・・・素晴らしいコーディネーターなのも知ってる。そして・・・リン君」

デュランダルはリンを優しい目で見た。リンの体の中で緊張が走る。

「君も・・・素晴らしいコーディネーターだ。君の中で眠ってるもの・・・それはSEEDだね?遺伝子にかけては私以外に知ってるものはそう多くないだろう・・・君の力は知っている担当したのも私だしね。さてと・・・リン君、君は地球軍が正式かな?それと・・・オーブ・・・?」

リンは首を振った。そして、まっすぐな目でデュランダルに言った。

「僕は今は・・どこにも属さない共和軍です。地球軍と戦いたくもないし、ザフト軍とも戦いたくない・・オーブ軍とも戦いたくないんです」

デュランダルは立ち上がるとリンに向かい言った。

「なら・・・戦わない・・・その力を持っていたとしても・・・無駄に使わず平和に暮らす・・・そういうことかね?」

「それも違います・・・今はこんなときだから・・・戦わなくちゃいけない・・・でも・・戦って戦争が終わったとしても・・・また戦いは繰り返される。平和と戦いの繰り返しです・・・でも、どこかで戦いは必ず終わらせなくちゃいけない・・・人が滅亡するまででも・・・」

「だが・・・戦いは永久に続く物でもある・・・血のバレンタインの悲劇を繰り返さないためにも戦いは停戦条約を結んだときに一度止まった。だが、また戦いはきって落とされた。それは・・・また誰のかの手でもある・・・そのものがやらなければ戦いは起こらなかったのだろう・・・誰もがそう思うはずだ。なら、どうすればいい?また・・・そのものを殺すか?だが、そのものたちを殺したとしても何も変わらない。何も終わらない、また戦いが繰り広がる。戦いは永遠なのだよ」

「でも・・・それを終わらせるのは俺達です」

ディルノがそういうとリンはディルノを見た。ディルノはデュランダルを見たまま言った。

「ほんの小さな俺達の力・・・でも合わされば力は強大になる。だけど・・・それを使うものによってはまた戦いが繰り返される。でも・・・平和に使うものもいる。ブルーコスモスのような奴らが使えば破滅だ。でも・・伝説のフリーダムなどが使えば・・・平和になる。力が・・・誰が使うかによって変わるんです」

「なら・・・君はどちらに使う?」

「俺は・・・平和のためです」

デュランダルはリンを見た。リンはずっとデュランダルを見ていた。デュランダルはリンが言いたいことを分かったという頷きをし、リン達に言った。

「多くのものが・・・平和を望んでいる。だが・・・少数のものがパトリック=ザラのように・・・望んでいる」

二人とも黙った。そのとき、部屋の前をフォーンが通った、その声を聞いたか、扉に耳を傾ける。

「だけど・・・戦いは終わらせなくちゃいけない・・・多くの犠牲をはらっても・・・力を持ったときから・・・それは覚悟しなきゃいけないんです。そして・・・その力を使い・・・守るべきものを守らなきゃ意味がないんです・・・・!」

フォーンはリンの声を聞き驚いた。そして、扉から離れた。

(リ・・・リン君・・・・なんでここに・・・?)

デュランダルはそれを聞くと微笑んだ。そして、リンに手を差し出す。

「私にも・・・力を貸してくれないか?ザフト軍とはいえ、戦力的には上だが・・・数では負けている・・・日々に地球軍は力をつけてきている。今の私達では負けるだろう・・・私達も力を貸す・・・だが、私達にも力を貸してくれないか?」

そういうと、リンとディルノは笑顔で顔を見合わせリンはデュランダルの手を両手で握る。

「は・・・はいっ!ほんの小さな力ですが・・・もしよければ使ってくださいっ!」

デュランダルは微笑みながら「ああ」というと、二人は礼をし、扉を開けた。リンは自分の前を見て驚いた。

「フォーン・・・・?」

フォーンは肩を震わせていた。そして、目からは涙が零れ落ちる。そして、そのまま走り去ってしまった。リンはハッと意識を戻すとディルノに「ごめん!先に行ってて!」というとフォーンを追いかけた。ディルノは頷くと回れ右をし、デュランダルに一礼すると扉をしめ、出て行った。












リンは夕日に染められた公園まで来ていた。そして、フォーンを見つけると手を掴んだ。そして、息を切らしながら言った。

「フォーン!逃げないで!」

「・・・・・・・・・」

リンはため息を着くとフォーンを自分へと向けた。その目は優しかった。

「どうして・・・逃げたりしなんかしたの?」

「・・・・・から」

「え?」

「リン君が・・・敵対しなくて・・・嬉しかったからよ・・・」

「もしかして・・・ずっと心配してくれてたの・・・あのあとから」

フォーンは顔を真っ赤にした。リンも照れくさくなり顔を真っ赤にする。そして、二人は近くにあるブランコへ乗ると揺られながら話した。

「あなた・・・今はどこなの?」

「今は・・・どこにも所属しない共和軍さ。誰とも戦いたくなんかないし・・・フォーンとかだったら・・・余計だよ」

「リン君・・・・・」

二人は見詰め合う。久しぶりの再会、それは二人の心をつなげたものだった。フォーンはあることを思い出すとリンに聞いた。

「妹は一緒じゃないの?」

フォーンの瞳が夕日に照らされ赤く凛と輝く。リンは少し困った顔をすると俯きながら言った。

「ナナミは・・・アークエンジェルにいる・・君を助ける際に・・別れた」

そうリンに告げられるとフォーンは自分のせいだと感じ、辛い顔をしながらリンに向かい立ち上がり頭を下げた。

「ごめん・・・私のせいで・・・」

リンは首を振った。そして、笑顔でフォーンを見ながら言った。

「そんなことないよ、アークエンジェルにいるって知ってるんだから心配はないし、フォーンを助けなきゃいけなかったんだ。仕方がないことさ、今じゃアークエンジェルは行方不明だしね」

「でも・・・アークエンジェルを信じていいの?国家現象をさらったのよ?それでも・・・信じるの?」

「うん・・・アークエンジェルは・・・信じるさ。僕のことを守ってくれたし・・・優しく接してくれた。なら、安心できるよ。ナナミを殺さないはず・・・俺はそう信じてるから・・・安心できるんだ。仲間だしね」

そういうとフォーンはリンを見、微笑むとブランコから離れ背伸びをする。リンも立ち上がりフォーンの隣に行く。そして、フォーンはリンに聞こえるよう真っ直ぐ見たままいった。

「でも・・・リン君が傍にいてくれる・・・それだけで嬉しい」

「・・・・・うん・・・戦いのときは・・・離れるけど・・・今は会える・・・これからもずっと会えて、傍にいる」

二人は夕日の中手を握った。この時間がずっと続けばいい・・・そう思った。そして、いつの間にか夜になった。もう月が見え、虫の鳴き声が聞こえる、リンとフォーンは顔を見合わせリンが言った。

「これで・・・今日はお別れか・・・・」

「でも・・・明日がある・・・・」

「うん・・・・・」

リンはフォーンの手を放すと前へ進んでいった。フォーンは「リン君っ!」と呼び止めた。リンは振り返りフォーンを見る。フォーンの髪が風に靡かれゆれた。そして、フォーンは照れながら言った。

「また・・・・明日ね」

リンは頷くとフォーンに向かい言った。

「うん・・・また明日・・・」

そういうと、歩いていった。夜の中にある電灯が二人を照らし、リンの進む道を照らしていた。それは、リンの進む運命を照らしているかのようだった。フォーンはポツンとその場に残ったのだった・・・。




『HIKARI』

時は流れ 人は変わっていく 私もあなたも皆

楽しかった学校 公園 それは思い出となり、過去となる

でも ずっと忘れない 友と過ごした時間を

私はずっと忘れない、かけがえのない者たちと過ごした時間を

それはアルバムとなり 辛いときに大きなHIKARIとなるだろう

人々の想い・・それは無限となるから

星の数 それは人の願いの数 無数に光るそのHIKARIは

希望の星だから・・・



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