「ミナコの思考回廊」

「はやく夜が明けるといいのに」


「はやく夜が明けるといいのに」


その日はまったく気の滅入るような青空で、自殺にはもってこいだった。


 俺はね、空が好きなんです。
 そうですか。
 死んだら俺も、空になれるでしょうか。
 人間は、死後も人間であり続けるのです。それでいいのです。


彼の言葉に、俺は笑った。

なれないからこそ、空が好きなのか。

東の空が白み始めた。

朝が来る。


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