「ミナコの思考回廊」

「真剣」


  「真剣」


一週間前、初めて憧れの先輩と話をし、意気投合した。


彼女は、噂とは違い、きわめて穏やかな人だ。

彼女と初めて会った人なら皆、驚く。

しかし誰もが、彼女の前では警戒を解かない。解けない。

真剣は鞘に入っていても恐ろしいのだ。

例えその中に、本当は竹光しか入っていないのだとしても。


どれだけ鋭く恐ろしいか、いつもいつも聞かされているから、鞘越しに真剣を見ずにはいられない。

真剣の幻に怯え、彼女を恐れずにはいられない。



そして実際に、彼女がその穏やかな鞘に納めているのは、ぎらつく真剣に違いないのだ。



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