泥沼新婚生活
一年前プロポーズしてくれた私の誕生日だった。
結婚して初めての誕生日だけど、
今までの自分の家族にお祝いしてもらえない始めての誕生日。
これが相方と二人きり♪だったらまた違っただろうけど。
一気に5人の義家族との同居生活一日目。
正直、ちょっとナーバスになった。
おまけこの日、義祖母が作ってくれた夕食で
食あたりになって、本当に辛かった。
新婚生活の最初の1週間は、あのラブラブ新婚旅行はなんだったの??
って思うほどずっと喧嘩だった。
とにかく他人との生活がストレスで、
うまく言えないモヤモヤとイライラを
そのまま相方にぶつけていたのだ。
そして最初の週末は、早速里帰りした。
実家が近いって、いいわぁと本気で思った。
けど･･･。
この日、義祖父が脳溢血で病院に担ぎ込まれた。
連絡を貰って、無視するわけにいかずに
叔父に付き合ってもらって病院に行った。
義父母が家業で付き添えないってことで、
相方が義祖父についていったから、
顔もわからない親戚たちの中に叔父とポツンと取り残された。
おまけに些細なことも意地悪にとってしまって、
なんといわれてもいいから、来なきゃ良かったとまで思った。（マジ鬼嫁）
この後私は現実逃避をしだした。
仕事から帰るとご飯も食べずに酎ハイをあけて、
しこたまタバコを吸いながらドラクエに没頭した。
･･･相方は仕事に没頭した。
家庭はますます荒んでいった。
っていうか、このときは家庭じゃなかったと思う。
8月の、お盆までそれは続いた。
この頃はお互いになんで結婚なんてしたんだろうと激しく後悔していたと思う。
暑い日だった。
私たちの部屋の窓は全開。（家族はもちろん、両隣のご近所さんも聞いてたかも）
なのに、私たちは声を張り上げ、怒鳴りあって喧嘩した。
私は最後により一層声を張り上げた。
「あんたは私の夫になったんでしょう?
いつまでママンの息子ちゃんでいる気?
あんたがそんなんだったら、あんたみたいなだんなは要らない!!
離婚する!!」
2ヶ月喧嘩し続けて、
クタクタに疲れていた。
もちろん、私だって悪いところは沢山あった。
相方だけのせいじゃない。
･･･いや、たぶん一番の原因は、同居のストレスだったとは思う。
だから、私の方がわるかったのかな。
とにかく売り言葉に買い言葉、
喧嘩の上塗りになって、
次第に可愛さ余ってお互いに憎しみが募って思ってもいない言葉も出たと思う。
でもこの時初めて「離婚」の二文字を口にした私の覚悟を
相方は読み取ってくれた。
やっと二人でゆっくり話し合うことができた。
自分が納得してはじめた同居生活だけど、
思っていたよりキツかった。
想像を超えたストレスだった。
別居したいとかでなく、
（正直別居になればラッキーとは思ったけどさ）
「辛い」っていう気持ちを受け入れてもらえるだけでよかったのに、
うまく伝えられなくて、
結局2ヶ月も泥沼生活を続けたのだ。
･･･今考えると、馬鹿みたいだけどね。
私たちの新婚生活は、結局2ヶ月遅れてやってきた。
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