第8話 「 バスの中 」



葵羅はカバンの中身を確認していた。

「しっかし・・食いモンしか入ってねぇんじゃねぇの・・?」

4人はバスに乗った。しかも、茄稀は座ったとたんに歌を歌い始めた。

「・・なんで歌うんだ・・?」

克聖は言った。克聖がそう言うと、茄稀が言った。

「ん?克聖も歌いたいのか?いいぜ~、歌え歌え~!!」

「お前は酔っ払いか・・。俺はいいよ。歌わなくても。」

「え~?克聖、家で時々歌ってるじゃん!!他に人いないし歌っちゃえ~!」

「あたしも聞きたい!ねっ?歌って歌って!!!」

3人に押されて克聖は結局歌うことにした。歌い終わってしばらく沈黙が続いた。

「う・・。うまかったりして・・。」

「なんなんだコイツ・・。俺よりうまいし・・。勉強と運動めちゃくちゃできる

クセに・・。歌までうまいのかよ・・。」

「・・・・・。知らなかった。克聖って歌うまいんだ~。」

「さ・・。終わり終わり。・・ほら、見えてきたぞ。」

「あっ!ホントだ!!わぁ~い♪・・・っと、うわっ!!」

朝柄は窓から顔を出して落ちそうになった。そして茄稀が支えた。

「おぃっ!!大丈夫か??」

「危ない危ない~~。。助かったよ、茄稀。ありがちょ。」

「バカかお前。ガキじゃあるまいしそんなことするなよ??」

そんなことを話しながらバスは止まった。

そして茄稀達はバスを降りて、入り口に向かった。


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