第11話 「 正体 」



それから数日後...

「おい。茄稀、葵羅!あいつらの正体わかったぞ!!」
昼休み、克聖が教室に駆け込んできた。大袈裟だが、この前の佐渡兄妹の正体がわかったらしい。
「ほんとか?!早速見に行こうぜ。葵羅!!」
「うん!」
そして3人は生徒会室に向かった。

生徒会室に着くと、大きなファイルを出してその資料を広げた。なにやら見覚えがある顔がところどころある。ずらりと名前と顔の写真が並んだ。
「これは大手企業の社長のリストだ。プロフィールから家族構成までいらないことまで全部載ってある。朝柄が父さんに哀裡達のことを話したらこのリストをくれたんだ。かなり重要書類だから慎重に。と朝柄が言ってたぞ。」
「さっすがお前の父さん。気が利くねえ☆」
「そっかー克聖のお父さん社長さんだもんねー。朝柄もやるね。。」
2人が感心しながらそのリストを見ていくと気になっていたものが出てきた。
「これだ!!あったぞ。茄稀。佐渡均(サワタリヒトシ)。これがあいつの父さんか。。この会社うちよりは有名じゃないけど結構知られてるとこだ。」
「そうなのか?知らないけどなぁ。こんな名前。」
「え?!茄稀知らないの?これ有名だよ~。知識無いねえ。。」
「まあ、知らない人は知らないんじゃないか?特に茄稀みたいな奴は。(笑)」
「すみませんねえ。馬鹿で。」
「そんなこと言ってないじゃん。」
「・・それはまずいいとして、、どうするよ?このあと。」
「朝柄は締める気満々なんでしょ??少し様子見たほうがいいんじゃない??いつ転校してくるかわかんないんだし。」
「あ、それなんだけど、校長に聞いたら来週来るそうだ。なんか早まったらしいぞ。本人が早くしてって言ったらしくて。」
「まぢですかっ?!そりゃあ、大変だわ。私達はいいとして、朝柄には・・?」
「・・・(ニコvv)」
言ったらしい。
「どうするんだよーってか朝柄が此処にいないのってそれが??(汗)」
「どうしよう・・朝柄ってこの前の奴でイカれたから今度会わせたら何するかわかんないし。今も何企んでるか・・あの子頭回るんだから。。なんで言っちゃったの克聖!!」
「どうしてって、、なんか協力してって言われたから・・。」
「ほんとに!あんたって佐渡と同じで妹思いってよりシスコンなんじゃないの。もうちょっと後のこと考えて行動してよ・・(怒)」
「ごめんごめん。。」
「とにかく今日は4人で集まるか。話は朝柄を止めてからだ。」

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