シナリオライター志望の固ゆでたまご

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Jun 7, 2005
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 第1章 突然の死と波紋


死の直前に夫人がもらした一言


 昨年の4月25日に起きた事は、本当はもう何も思い出したくない。(中略)危険な言い方かもしれないが、あれは、限りなく他殺に近い自殺だ。

 私と豊君の兄、康が茂み夫人の連絡を受けて彼のマンションに着いた時、彼はマンションの前に停めた車の後部座席で、のたうちまわっていた。(中略)
 ようやく、自宅マンションのドアの前まで来た時、「ちょっと待って下さい。隣の人がいます」
 隣人に気づいた夫人が、私たちに身をかくすように言った。


 繁美夫人によれば、病院で安定剤を打たれてからこうなったという。しかし、私は、多分、康もだが、彼がどうしてこうなったか、たったひとつのことだけをかんがえていた。が、それは怖くて二人とも、口にすることはためらわれた。」




念書を書いてもらうくらい言ったとテレビで、話していたはずだ。
 著者の大楽さんの克明な描写に、そんな事は、全然出てこない。

 それどころか、尾崎の汗を吸い込んだトレーナーを替えるために夫人に声をかけたときの描写は、こうなっている。

 風をひいたら大変と思い、私はとなりの部屋の繁美夫人に、ドアごしに静かに声をかけた。
 「繁美さん」
 返事はない。
 「繁美さん」
 もう一度声をかけたが、やはり返事がない。
「あのう、繁美さん。豊君のトレーナーを替えてあげたいんだけど・・」
「子供が寝てるんです。静かにしてください」
 返事はそれだけだった。妙に冷たい声だった。

「・・・」
 康は、黙ったまま目をそらした。 


 これから後は、延々とお金や、莫大な利権に関しての、壮絶なやりとりで、どうみても

大楽さんや、お兄さん、お父さんたちは、やられっぱなしです。
でも、


 最後に、かかれていること。

「おわりに


 私がアイソトープを抜けてからも、実はいろいろな攻撃を受けてきた。豊くんがワープロで打ち込んだフロッピーを返せとか、ありもしない絵を返せとか、死後の内幕をマスコミにしゃべるなとか、ほとんど言いがかりにちかいものだった。
 先にもふれた、私と豊くんとの契約書にうたってある退職金など、一切
払うつもりもないようだ。


もともとそんなつもりもなかったが、ここまで一方的にやられて黙っているのは嫌だった。
 私はアイソトープを告訴することにした。(中略)私はこの本を書くにあたって康くんとお父さんに許しを得た。彼等は快く許してくれた。

 彼のファンの誰もが、まず始めに、私と康が抜けた理由を知りたがった。

私設のファンクラブの代表のコたちのところには、アイソトープの名で、そのクラブのイベントを中止するよう内容証明郵便が送られていた。豊君がいきていたならそんなことをしただろうか。(中略)     」



   私的には、 なんだか「未必の故意」というコトバを思いだしました。
                                    合掌





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Last updated  Jun 7, 2005 04:27:17 PM
コメント(7) | コメントを書く


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「犯人」は誰なんだろうか  
HEAT1836  さん



尾崎の死因を医学的にいうと「肺水腫」です。肺に水がたまっていたということなんですが、これは「覚せい剤」とは結び付かないと思われます。尾崎からは多量の覚せい剤が検出されましたが、これは「打つ=注射」ではなく、「飲んだ(飲まされた)=経口」ことも判っています。

(覚せい剤の量は、致死量の3倍とも言われてます。しかも、何度も嘔吐した胃から検出。嘔吐の原因がアルコールによるものなのか、致死量もの覚せい剤によるものなのか、或いは「怪我」によるものなのか、私には解りません)

覚せい剤の経験のあった尾崎が、意識のある状態で覚せい剤を飲まされて(飲み物等に入れられても)気が付かないはずがありません。したがって尾崎は覚せい剤反応を恐れて、病院から自宅に戻りたいことを繁美さんに訴えていたとも考えることができます。それか、なんらかの理由で自ら飲んだ(飲まされた)とも考えることが可能です。
あるいは、意識のない状態で誰かに飲まされたということになります。この場合も、尾崎は意識が戻ったときに、過去の経験から自身の「覚せい剤による変化」に気が付いていたかもしれません。
病院から自宅に戻ったのは「繁美さんが自分の考えだけで無理やり連れ帰った」のではなく、尾崎が繁美さんに懇願したから、繁美さんが連れ帰ったんですね。

尾崎は、病院でも、戻った自宅でも、意識はありました。これは戻った自宅で「病院で強い薬(=鎮静剤)を打たれた」と兄に語っていたことから解ります。

で、「肺水腫」ですが、これは「クモ膜下出血」でも起こります。尾崎は「外傷性のクモ膜下出血」が検視にて確認されてます。

……と、こんなところですかね。

大楽氏と繁美さんの「対立」は、尾崎死後からのものでしょうか?


(Jun 7, 2005 06:48:43 PM)

Re:古いけど「誰が尾崎豊を殺したか」(06/07)  
さすがのHEATさん情報、ありがとうございました。

 しかし、致死量の3倍もの覚せい剤が存在しても誰も「犯人」として立件されてないところを見ると、やはり自殺なのでしょうか・・・?

 生きる希望に燃えていたように見えるのですが・・・。

「対立」は、尾崎が亡くなった後からみたいですねえ。

 亡くなった直後は、表に出たくない繁美さんをかばって、一生懸命だったみたいですから。

 あとからあとから色んな男の人が、群がってきたので揉めだしたみたいですね。
 でも、随分昔のことになってしまったんですね・・・。 (Jun 7, 2005 09:32:55 PM)

Re:古いけど「誰が尾崎豊を殺したか」(06/07)  
すみれ想  さん
こんばんは、お元気ですか?
ひさしぶりに 伺いました。

今度会ったときに、このお話ももっと解説してね。
大阪へはいつ来てくださる?

(Jun 20, 2005 07:54:19 PM)

ありがとう。  
大楽 さん
僕の本を読んでくれたようですね。どうもありがとう。何か言いたい事や、ご質問があればご返事ください。呼んでくださった御礼に。 (Oct 13, 2005 04:58:23 PM)

ありがとう。  
大楽 さん
僕の本を読んでくれたようですね。どうもありがとう。何か言いたい事や、ご質問があればご返事ください。呼んでくださった御礼に。 (Oct 13, 2005 05:06:00 PM)

Re:ありがとう。(06/07)  
グリママ さん
大楽さん
>僕の本を読んでくれたようですね。どうもありがとう。何か言いたい事や、ご質問があればご返事ください。呼んでくださった御礼に。
-----
いつも気が付くのが遅くてすいません。
 なんだかちょっと前に比べたら、尾崎さんのことを皆が忘れたみたいで納得行かない気持ちです。

 亡くなられた日とか皆で、語り合えたら良かったのにと思いました。
 それにしても、大楽さんの愛情は、とっても伝わってきました。

 それと、いかに大変な、思いをされたかということも伝わりました。
(Nov 8, 2005 10:40:48 PM)

2011年尾崎豊20回忌  
らん さん
あれから19年が過ぎました。尾崎人気は永遠であることを疑う余地もなく、わたしにとって尾崎さんは国宝級の存在なんです。なんで尾崎さんはこれほどまでに人の心を魅了するのか。生涯尾崎さんに惚れ続けていくのでしょう、わたしは。
生前の尾崎さんの苦悩、亡くなり方、亡くなった後の尾崎さんが愛した人たちへの仕打ち、そして尾崎自身さんへの冒瀆‥
悲しみと憤りがないまぜになってやるせません。
尾崎さんの死。自殺ではない。事故ではない。事件です。
事件なのになぜに正当な捜査がなされなかったのか?日本は法治国家ではないのですね。このたび、真実を追いかけた永島雪夫氏が尾崎豊覚醒剤偽装殺人事件ファイナルバージョンを刊行するとのことです。わたしは永島氏の真実を希求してやまない勇気、正義に
感服しています。そして大楽さん、いまいかがお過ごしなのでしょうか?大楽さんが語ってくれたことの重みを噛み締めています。
真実です。真実だけがわたしたちの心を揺さぶり捕らえて離さない
のです。近況をお知らせいただきたいものです。
のです。
(Jul 11, 2011 10:12:50 PM)

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らん@ 2011年尾崎豊20回忌 あれから19年が過ぎました。尾崎人気は…
どぴゅ@ みんなホントにオナ鑑だけなの? 相互オナって約束だったけど、いざとなる…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
開放感@ 最近の大学生は凄いんですね。。 竿も玉もア○ルも全部隅々まで見られてガ…
しおん@ ヤホヤホぉ★ こっちゎ今2人なんだけどぉ アッチの話…

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