落ち葉が散るように・・・

落ち葉が散るように・・・

無題




夕焼けの真っ赤な、そして何処か寂しい色に染められながら

僕に、あたかも俺が教室にいることが間違いかのような錯覚を与える

それでも僕はやっぱりこの空間が好きだ。

それも夕焼けに染められているほんの少しの時間が大好きだ

カーテンがタンゴのステップを踏み

風達と戯れあいながら観客達を魅了しようとする

沢山の観客達は微動だにせずにただそれを見守っている

それを教室の隅で呆然と立ち尽くし見ている僕がいた

そして同時に何故か微笑ましく何処か空しい光景を必死に心に焼き付けている僕もいた

多分その瞬間僕は悟っていたのだろう

その時が永遠であると共にそれが永遠に永遠であり続ける事のない事に…

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