空白だらけな箱

Yumeであって欲しいGenzitu

    *―Yumeであって欲しいGenzitu―* 
 
蛮骨は無表情なままにその光景を眺めている。
絶望したわけでもない。かと言って悲しいのとも違う。
怒りでもない。
自分の中にある感情がなんなのか。それを考えてながらその光景を眺めている。

その間にも仲間の首は次々と落とされていく・・・。

ただ、ただ何も出来ずに居る自分には頭に来ている。
でも、本気で抵抗すれば解けるであろう縄もそれを抑えている兵にも抵抗の色は見せずに、膝を付き、後ろ手に抑えられている。
仲間が、最後まで抵抗し首領の名を呼ぶ。

蛮骨は自分がその場から随分離れたところに居るような感覚に陥っていた。
名を呼ばれる声が遠く、仲間の姿が霞む。
首領である自分は最後に首を落とされると解っていた。
だからだろうか・・・。
こんなに冷静でいられるのは。

《今思えば楽しかったよな。後悔・・ねぇよな・・・。
霧骨の奴、結局女に恵まれねぇで・・・夜は一人でぐずぐずしてやがったな・・。
凶骨、時々肩に乗っかってつまんねぇ話で笑ったりしたなぁ・・・。
銀骨、アイツ冗句が上手くて・・よく笑わせてくれたよな・・・。
睡骨、医者になったり羅刹になったり。忙しい奴だよなぁ・・。手先は器用だっての認めるけどよ。
煉骨、アレには本当に頭悩まされたぜ。けど、頭良かったから仲間任せられたけどな。
・・・蛇骨・・・・・・。
色々あったよな、御前とは・・・。仲間ん中じゃ一番元気良くて、バカで。
・・・信用してたし・・・一番好きだったぜ・・・。》

『おい、次は御前だ。・・・七人隊の首領さんよぉっ!』

ハッとする蛮骨。「「もう・・・いいか。」」そう思った瞬間、
凄まじい勢いで込み上げてくる・・・恐怖。
もう死ぬ。仲間と酒を呑むことも、市での買い物も、祭りも・・・。
楽しい毎日を過ごすことはできない。
俺だけでも生きていれば・・・もしかしたら・・・・・・。

諦めかけた瞳に「生きたい」という色が濃くなり、腕を抑えていた兵を蹴り飛ばし、腕の縄を引き千切ると一目散にその場を駆け出す。
邪魔するものを殴り倒していきながら・・・。
何千何万の兵から一人身を隠しながら逃げる蛮骨。
その手には、全員の頭が抱えられていた。足を止めず、静かに歩きながら、蛇骨の着物に全員の頭を包み、それを背負うと、また走りだす。

「「「止まるな! 逃げ続けろ! 早く!! 早く!!!!」」」

誰かにそう言い聞かされ、体が勝手に動く・・・
まるで狂った闘牛士の如く走り続ける。 ―――――――― 
・・・・・…
3日3晩走り続け、追手の気配もなくなり、安堵しその場に倒れ込む。
仰向けになると星空を見上げながら肩で呼吸し、息を整える。
そして、軽く辺りを見回し、耳を澄ませ・・・頭の後ろで腕を組み再度、
美しい星の広がる空を見上げた。

『キレイだな・・・。霧骨、凶骨、銀骨、睡骨、煉骨、蛇骨・・・。
・・・星ってこんなキレイなんだな。
今までそんな気にしてなかったからわかんなかったぜ。御前等知ってたか?
俺・・・知らなかった・・・。・・・・俺が生きてても・・・、・・・。
・・・・・・・・・・御前等が居ないんじゃ意味ねぇよな・・・。
今まで、やってこれたのも御前等が居たからだもんな・・・・・・。ごめんな・・。
俺だけ・・・生きててよ・・・。すぐ・・・そっちに逝くことになっと思うけどよ?・・・きっと怒るだろうなぁ・・・。
特に蛇骨の奴。どつかれそうだぜ、ははっ・・・・。』

一人横になり残り少ない鈴虫達の弱弱しい声を聞きながら、
冬の冷たい風と雪の匂いを嗅ぎながら、暫く呟いていた。

何故か寂しくない。何故か苦しくない。
それが何故なのかも考えようとは思わない。
考えずとも答えはわかっているから。きっとアイツ等がそうさせてくれている。
そう思っていた。

上半身を起こし、何処か遠くを見て一つ短い溜息を漏らす。
そして、ゆっくりと意味を確かめながら言う。

『・・・明日知らぬ・・・わが身・・と・・思へど・・・暮れの間の・・・
今日は人こそ・・・かなしかりけれ・・・。・・・何てな・・・』



               E N D  
 
 こ・・・これはね、すっごく殴り書きで・・・。
しかもチャットしながら書いていたと言う・・・(笑
・・・ぇーっとですね。中途半端・・・っぽい終わり方になってますが、
まぁ許してください。
蛮骨のラストの台詞を言わせたかっただけなんです。(爆破
・・・・・・・・・・・・・そんだけなんですっ;;;;;(死 管理人は逃走した。(爆 
 

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