空白だらけな箱

勇気~小説~(途中

ただ怖くて  何も出来ない自分が嫌いだった

周りには友達と笑い合ったり喧嘩したり

幸せが溢れて  輝いていたんだ





『ねぇ~~っ』

賑やかで騒がし過ぎるとも思える教室に一人の女の子が声を上げた。
一瞬皆の視線が彼女に向けられる。でもすぐにまた賑やかな教室に戻った。
外は灰色の雲が空一杯に絨毯を敷き詰め、雨がぱらついている。
其れとは裏腹に校舎内は快晴だった。

あの事件がおこるまでは…


―ー―勇気―YU-KI――ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー―ー

『ありえねぇよなぁ』
『怖ぁーい』
『理由とか解んねぇよ』
『何でぇ~?』

いつもの賑やかさは何処へ。
彼女の話でもちきりだった。
花瓶に色鮮やかな花が入って一つの机の上に置かれていた。
教室中の者がその机を横目で見ながらコソコソと話をしている。
涙を見せる者はただ一人として居なかった。

窓の外を眺めながら頬杖をしていると、
誰かが背中をつついた。

『おぃ。御前何か知ってんじゃねぇのか?』

彼女の話題か。
知らないわけじゃない。でも話すのは彼女を裏切ることになる。

『…知らない』

そうとしか言えなかった。
彼女の気持ち…思いは大勢に知ってもらった方が良い。
でも誰にも言わないでと言われたからには、話すわけにはいかない。
頭を抱えて机と睨めっこしながら、教室に木霊する様々な声に
耳を傾けていた。
好き放題言って、本当のことも知らないで…。
事実を知れば誰も彼女を責められるわけがないんだ。
彼女は………

『うるせぇ…』

不意に出た一言。声に出しているつもりは無かった筈なのに、
教室中に響いたのだろうか。
全員が頭を抱えている男に目を向けた。
驚きの視線、敵意を持った視線…。
暫く注目の的となっていた。
耐え切れず教室から出て廊下を歩いていると
一人の男が後ろから追いかけてきた。

『大丈夫か?御前』

問いに答える気力すら無かった。
ただ黙って歩いている。追いかけてきた男も隣を黙って歩く。
足は勝手に動き、今は使われていない旧校舎へと進んだ。

『…菊地。御前何処まで付いてくる気だよ』
『あ?そりゃ国重一人にしたら何すっか解んないし?』
『如何いう意味だ…;』

旧校舎の中を歩き回り、適当な教室へ入り腰掛ける。
追いかけてきた菊地は顔を覗き込んでくる。

『暗い顔してっと亡霊みてぇだぞ?』

苦笑いしながら『うるさい』とだけ言うと、
窓の外を眺める。

『……。…そういや何か用でもあるのかよ』
『だーから、さっきも言っただろ?見張りだって』

溜息をして両手をひらひらと振りながらいう菊地に
こちらも溜息をして再び窓の外へ。

『国重さー…。あの子のこと如何思う?』

如何?ただのクラスメイトだろ…。
何聞いてんだ、菊池の奴。

『あれ?好きだったとか?…御前に限ってそりゃねぇか』

笑いながら言う菊地の言葉に、思わずドキッとしてしまった。
「何ときめいてんだ、俺…;」
心で呟きながら、頭を振って正気を取り戻すかのようにする。

『御前煩い。あんまツッコムなよ;』
『あ~。悪い悪い。図星だったとは…』

心底楽しそうに笑う菊地の頭を殴り、隣の教室へ移動する。

(そもそも俺が彼女を好きなわけ……ねぇ…よ…な…;)

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スマソーッ;
続きは後日っ;


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