空白だらけな箱

おばあちゃん

「おばあちゃん!早く~!!」
元気に走って私の所にきてくれて

優しい笑顔をいつも向けてくれて
優しい声と手で私を包んでくれていたおばあちゃん

一緒に遊園地に言ったりパレードを見にいったりした

――それが最後の日になるとは誰もわかってなかった――

その夜、ホテルに泊まった…
温泉にも入った…おばあちゃんと一緒に
その時もおばあちゃんはいつもとなんら変りない…
笑顔を絶やさなかった…

でも…温泉からでて食事中におばあちゃんは泣き出した
どうして…?つまらなかったのかな…

私は心配になった…
おばあちゃんから誘ってくれた
遊園地…パレード…サーカス…レストランでの食事…
とっても楽しかったしおばあちゃんも楽しそうだったのに
どうして涙を流すのかな…?


おばあちゃんの涙も止まって
皆自分の布団に入って眠った…
私はおばあちゃんと一緒に寝たかったから
隣に潜り込んで一緒に寝た…心配だったから…
さっきの涙が気になって…

寝付けなくて話をしていた
でも突然おばあちゃんからの応答が途絶えた

「おばあちゃん…?」

声をかけても応答はない…
胸に耳を当てても口元に手を翳しても…
音も聞えない…手に暖かい息はかからない…
おばあちゃんはどうしたんだろう…
眠った……のかな……

もう…起きることのない眠りについたのかな…

おばあちゃんは朝早くに病院に連れて行かれた…
もちろん助からない…私がすぐにお母さん達を起こして
救急車を呼んでいれば助かったのかもしれない…
でも…おばあちゃんは微笑んでた…
本当に眠ってるみたいだったから…
もう寝ちゃったんだって…思って……
おばあちゃんを抱きしめて一緒に寝たんだ…

でも…おばあちゃんの体はどんどん冷たくなって…
結局寝付けないでずっとおばあちゃんにしがみ付いてただけ
気が付けば外は明るくて…小鳥のさえずりが聞える…
おばあちゃんを天国に連れて行く迎えが来たみたいだった

私は布団から出てトイレに行こうとする…
でも戻ってきた時におばあちゃんがいなかったらどうしよう
そう思うと足が止まる…
まだ信じられない…おばあちゃんが死んだ…

昨日まで元気だったおばあちゃんが…

おじいちゃんが迎えにきたのかな…
寂しくっておばあちゃんの事を迎えにきたのかな…
おじいちゃんは寂しがりやだから…そうかもしれない
だったらおばあちゃんも嬉しいかもしれない
おじいちゃんに会えて…

よかったね…おじいちゃん…おばあちゃん…

でも…もう私達とは会えないね…
寂しいな…おばあちゃん……おじいちゃん…

私の一番大好きなおじいちゃんとおばあちゃん
大好きだったのに…
どうして死んじゃうの…?


医者は年のせいでしょう。と言った…
張り切り過ぎて体も心臓も極度に疲れが出て……
だったら私の所為…?
私が張り切らせたから……
だからおばあちゃんは死んじゃったの…?
なら私も死ねばいい
おばあちゃんは悪くない…私が悪いの

おばあちゃん……おばあちゃんっ!!!

お願いだから帰ってきてよ!!皆…皆待ってるんだよっ!?
ねぇ…聞いてたら戻ってきて……戻って…来てよぉ…!!

私は大声を張り上げて泣いた…
涙を流すのは何ヶ月ぶりだろう…
こんなに大声を張り上げて泣いたのは何ヶ月ぶりだろう
もう忘れちゃった…
おばあちゃん…おばあちゃん……おばあちゃん…


私は考え方を変える…
おばあちゃんが死んじゃった…けど……
おばあちゃんのぶんまでしっかり…悔いのない人生を歩んでみせる
おばあちゃんもそうだったように…
私だってやれば出来るんだ!!

おばあちゃん…おじいちゃん……
天国からちゃんと見ててね…

私…人一倍頑張って生きてみせるから
悔いのない人生を歩んで…堪能してみせるから…
私の事……見守っていてね―--・・…


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