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Dark and light
光だけではない。
それに伴う「白」であったり、「明」であったりといった言葉も、である。
光明、光陰、光輝、光臨、どうしようもなく光は
希望の象徴として人々の中に根付いてしまっている。
では、闇は?「黒」「暗」に根付く「闇」は?
暗澹、黒雲、暗黒、黒蛇、そのイメージは果てしなく汚れている。
黒。不安、苛立ち、憤り、潰える希望。何なのだろう、コレは。
何故―、何故。そこに、僕は意義を呈さずにはいられない。
それは何故かと問われた時に、結論として僕が言うとすれば、
闇とは一番初めにそこに存在していたものであり、
後続として現れたのが光だから、である。
世界は、闇から始まった。
何もない状態、それは白、光ではなく、黒、つまり闇だったわけだ。
そこから始まった世界。いつでも、闇は最も大きい、
総てを見守る親として空に君臨していた。
星たちの生死の爆発に、かすり傷を追いながら、
少しずつ、齢を経ていく存在だったのだ。
そこに現れたのが、太陽だった。
太陽は、容赦なく闇を切り裂き、
それはまるで心の傷のように永く留まる存在になった。
もしかすると、もう直りはしないかもしれない、深い、傷となったのだ。
それは、闇にとってはじめての「敵対勢力」だったと言っても過言ではない。
戦うための武器を持たない闇にとって、
光というのは強い武器を持った敵だったのだ。
いうなれば、光は闇の居住区を侵略した「悪者」なのである。
そして闇はといえば、生まれた暴れん坊の光を見守り、
揺りかごとして光を包んでいたといっても過言ではない。
光という子の親は闇と言っても、過言ではないわけだ。
それに、闇はその光の侵略に対して抵抗をすることも出来ず、
そっと影を作ってやることしか出来ない。
その影ですら、人々は「光の害」から逃れる為の休息の場所、
休息の手段として、使っているのではなかったか。
強すぎる光は視力を奪う。そしてその視力はもう戻ることは無い。
逆に、どんなに強い闇でも、その視力は潰えることは無い。
光がさせば、それは戻るのである。必ず。
当然、真っ暗闇では一寸先も見えぬだろうが、
それは強すぎる光でも同じだ。
だから、「光」はただのガキ大将であり、
「闇」は優しい存在であるわけなのだ。
これだけ、光は非道で、冷酷な存在であるということが
直ぐそばに、手の届く位置に、ほんの少し考えればすぐわかる筈の事柄として
いつでも放置されているというのに、
人々はそれを見ようともせず、光を崇拝し、闇を嫌悪する。
闇は悪魔のいるところ?闇は恐怖でしかない?
不安?苛立ち?憤り?潰える、希望?
ことごとくが、それは、「光」の話しではないのか。
闇を否定することは、光の肯定だ。
光の肯定は、闇を否定することだ。
そして、その行為は、
「光」という、悪魔の住む、恐怖しかない、
不安、苛立ち、憤り、潰える希望を齎す、
そんな存在であることを、我々は知らなければならない。
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