Roll

Roll

Now After


聞こえてくるのは憫笑冷笑嘲笑 被害妄想であることは解って居りましたが

耳は知らぬ高音が鳴り響き
目には霞がかった扉の群れ
口には腫れ上がった空気が

漏れ出ずる灯火など黄昏前の頃に於いては
なんの意味も持たず彷徨い消えるのみにあります

せめて雨が降って居りましたら
せめて私の眼が何も見えなくありましたら
せめて全てが黒く染まって居りましたら
私の想いが虚空に溢れてゆくこともなかったのでしょうか

帰路、去るは知己の住処より。
知己に居りますは
知己と
私の拠る、あの方でありますでしょうか

いまごろ いまごろ

蚊帳の外にて 涙果つる後
その端々を小耳に挟むのみであります
ならば私は 何をすべきなのでしょうか

いまごろ いまごろ

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