Roll

Roll

Key Bord


黒い部屋という一つの世界の中で、その力はあまりにも弱く、儚い。
俺の指が奏でる、唄。タイトルは―「キーボード」とでも、しようか。
俺の意思を謡う黒い媒体
―「キーボード」のついた「無機質な光」を放つコイツ―
が、熱く毒づいていた。
「畜生、俺にも休ませろ、畜生…」
毒づいている黒い媒体から伸びる線の先端を俺の耳に挿し込む。
耳に音が飛んできて、すぐに毒は聞こえなくなった。
黒い媒体から出る音が黒い媒体の毒を掻き消していた。

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