Roll

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a hundred forty five


いつも楽しみに読んでたスレが最近書き込みが少なくなくなっていたので
自分の体験談を書き込みます。

俺は何よりもべースを弾く事が好きな少年だった。
そう何よりも
型にはまりきった勉強なんかよりも理論や理屈だけでは片付けられきれない
音楽ってものに魅せられてた。
単純にステージに上がってる自分が好きだったのかも知れない
今よりもずっと将来って物が良い意味で曖昧で
可能性に満ちた時の話で、ずっとベースを弾いてる自分が好きだった。
より、ベースを弾いてる自分像がよりリアルに考えてた。
そうである事を心の底から自分自身願ってたのかも知れない。

149 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/19(月) 21:06:04 ID:TBZybHVP
まだ完全に人は離れてなかったみたいだね
では長い話なので続きを少しずつ書いて行きます。

続き
皆様は初めて作ったオリジナル曲を覚えているだろうか?
俺は初めて作った曲には特別な思い入れがあった。
当時、初めて付き合った彼女の事を歌った曲だった。
当時、その娘の事がとっても好きだった。
照れてばかりの俺を好きになってくれた彼女
大切な存在だからこそ手も触れられない。

その後、その恋愛は終わってしまったけど
とても綺麗な思い出として俺の中で大切に今でも輝いる。

大切な思い出の曲だからこの曲でバンドのメンバーと衝突もした。
上手く表現できなくてイメージと合わなくて俺は
苛立っていた。考えれば考えるほど煮詰まっていた。
いつの日か完成させよう・・・
そう思いながら月日は流れ、学生から社会人へ
少年の俺は青年の俺になっていた。

151 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/20(火) 23:02:56 ID:g5Spz8VH
サラリーマンって職業は厄介だ!!

最初の内は日々の仕事をこなしてい居ればそれでいい
壁にぶつかればわからない事があるんですけど
どうすれば良いんですか?
て正直気に言えばそれで許される。
最初の頃は仕事と音楽を両立できて充実していた。
それが2年目、3年目となるとそうも行かない。
仕事で責任感というプレッシャーが増えて来る上に
仕事場の人間関係がより明白に見えて来る。
それに比例して俺もベースを弾いてる時間が少なくなって行った。
毎日、仕事と時間に追われる日々・・・
ベースに費やしてた時間もほぼ毎日だったのが2日に1度、3日に1度・・・
やがて週1度、ほんの僅かな時間、ベースを弾ければ良いほうだと
思える様になっていた。

小さな職場であったが十人十色というように職場にもいろんな人が居る・・・
俺は上司と1対1で仕事をしていたせいか上司の
ストレスのはけ口を全て受ける事になる。

俺の上司も人間だ!!
今思えば俺の上司も
一人であまりにも沢山のものを抱え込んでしまったんだろう・・・
やがて俺に向ける言葉がトゲトゲしくなる・・・
俺にも限界というものがある。
俺にもっと力があれば上司の仕事の負担が減ったかもしれない
けど、関係ないとばっちりを受けるのだけは耐えがたかった・・・

冷静さを失いかけていたある日、
ベーシストとしての俺に致命的な事件が起こる。

154 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/21(水) 19:49:13 ID:Q7udfdZr
はい!!今日も書かせてもらいます!!

その日はとても蒸し暑かったのを覚えてる。

いつもピリピリした雰囲気の中
最後に上司との会話の中で笑顔を見たのはいつだっただろうか?
こんな状況じゃ仕事も上手く行かなだろう・・・
そんなことばかり考えてた。
上司に発破をかけられて俺も頭に来ていた。
また蒸し暑さが余計に拍車をかける。

その時、俺は右手親指を機械に挟んでしまった!!

最初は何があったかわからず、あとから指が信じれない程
腫れ上がってきた。指がはれる事に爪がはがれていく・・・
俺もパニックになりとりあえず、応急処置をしたものの
どんどん酷くなってしまい結局、病院に運ばれた。
病院に着いた頃には爪もほとんどはがれていたし
指は見たこともないような紫色をしていた!!

診断の結果、即手術だった。

医者も最善の努力をするものの、傷口が化膿してきたら
あなたの右手親指は切断せざるおえないかもしれません・・・
その言葉が重たく俺にのしかかった。
手術中、局部麻酔だった俺はこれからどうなるのか心配だった・・・

指の事、仕事の事、これからの事、そしてベーシストとしての自分・・・
これから一体どうなるんだ!!!!!!

156 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/22(木) 19:50:50 ID:8RpJCFg6
事故から3ヶ月くらい経っただろうか?
術後の経過は良好で指は治って来ていた。
新しい爪も徐々に伸びて来た。まだ完全じゃないけど
仕事に戻っても良いでしょうと医師の判断が出て俺は普段の生活に戻った。

指の見た目は普通なんだけど、
大きな怪我だったおかげでいろいろと後遺症が残る事になる・・・
しびれや違和感、感覚が鈍って力が入らなかったりといろいろ厄介だ。
今でも多少残ってる症状もある・・・
右手親指という事で、まずスラップが出来なくなっていた。
親指で弦をたたくとそのまま爪が飛んで行ってしまいそうだったり
以前よりも比べものにならないほど痛みが骨に響く・・・
スラップだけではなく、ピックで弾いていてもすぐにピックを
落としてしまったりしていた・・・
日をおいて何度か試みるもののダメだった。

もうベースストとしての俺は終わっちまったな・・・
そう思いながら音楽関係のものを全て物置にしまってしまった。
その時の俺にはベースを見るのも辛かった・・・

今までは仕事の息抜きにベースを弾いたり、曲を作ったりしていたけど
それが完全になくなってしまってた。
ベースではそれなりに自信を付けて来たけど今まで築き上げた
自信までもが崩れ落ちた。誇れる物なんて何もない。
急に胸にぽっかりと穴が空いてしまったような気持ちになっていた。
それどころか何にもやる気なんて起きなかった。

一番好きだった物がなくなるって事は何事にも耐え難い事だ!!

159 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/23(金) 19:53:49 ID:P3s3JC1P
その後の俺の生活は荒れていた。

仕事は続けていたものの、上司とは衝突した。
職場の同僚達も俺の事情を知っていたので「あいつはしょうがないだろう」
と腫れ物に触る様な感じだった。

仕事は続けていたけど、仕事が原因で指を潰したと思うと
あまりやる気が起きなかった。
いつも辞めたい・・・辞めてどうなる?と自問自答
子供の頃に思った“一番なりたくなかった大人”になっていた・・・
毎日、いじけて、すねてる自分に嫌気が差して毎日、酒を煽るようになる
時には酔いつぶれて路地裏で眠っていた事もあった。

周りにいる友人達も何とか俺に元気付けようとしたり
ねじ曲がった性格を直そうと怒ってくれた。
けど、その時の俺はほっといてほしかった。

人の優しさ

一番大切な物が見えなくなっていた。
きっと、一番大切な物を見ようとはしなくなっていたんだろう。

そんな生活を1年位送っていた。
俺は出口の見えない真っ暗闇の迷路を手探りで進んでいるような
気持ちだった。自分が何をすれば良いかどうすれば良いか・・・
考えれば考えるほど道に迷う・・・

そんな迷路の中、一条の光を差し込む
それはある日突然、何の前触れもなくその女性と出会う。

俺はまだ、その娘が自分を大きく変える存在になる事を知らなかった。

160 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/24(土) 19:58:08 ID:8xcGHPBv
その日は車のオーディオを換えようと車の部品屋に向かっていた。
店に着いたものの沢山あってどれが良いかわからなかった。
とりあえず店員さんに聞いてみようと思った時に
近くにいたのがその娘だった。

「すいません」
「はい。なんでしょうか?」
振り向いた時に綺麗な人だなぁ・・・
って思ったのが第一印象だった。
「あの~オーディオを換えようと思うんですがこれくらいの予算でお勧めのってありますか?」
「この○○ってのが良いと思いますよ!!私はこのメーカーの製品が好きなんですよ」
そんな感じでいろいろ相談しながらもオーディオも決まり書類にサインをした。
あぁ、これで終わりなのかなぁって思ってたら今度は彼女から
話しかけてきた!!

彼女は俺より2歳上で年も近かった事もあり
お互いの住んでいる街や仕事の事、何気無い事で
盛り上がった事を今でも覚えてる。
話してみると彼女は俺と違って仕事に
プライドを持ってて少しうらやましかった。

そして最後に俺は名刺を渡されて舞い上がる!!

交換作業の関係で後日交換になるという事だったけど
俺はまた彼女に会えるという事だったのでむしろ喜んでいた。

帰りに車を走らせなが思うことは彼女の事だった。
綺麗な人だったなぁ・・・俺の名前を覚えてくれたし
また会えるし、彼女の事好きになりかけてるのかなぁ??
まだ恋愛に発展するかわからないけど、こんなの久しぶりだなぁ。

162 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/25(日) 22:20:22 ID:noOqUtc1
交換作業当日、俺は彼女のいる店に着いた。

その時、彼女が待っていてくれていた。
「○○君、待ってたよ!時間通りだね!!」
交換作業に2時間くらいかかった。
その間、彼女の仕事の邪魔にならない程度に彼女と話していたり
仕事に店をフラフラしながら時間を潰していた。

店を見ていたら俺が働いてる会社の製品がある事に気が付く。
普段は見るのも嫌な物だったけど、その時はこの店にも
にあるもんだなぁって思った。

その時彼女が作業の終了を告げるために俺の元に来る。
「○○君、作業終了したよ。なんか気になる物でもあった?」
「この品物が気になってねぇ。信じてくれないかも知れないけど
これって俺がいる職場で作った物だよ!!」
「なんでわかるの?」
「隣の商品と比べるとこの場所に特徴があるじゃない?ここに・・・・」
「そうなんだ!○○君そこまで気付くって事そうはないよ!!」

その日、俺の中で何かが変わろうとしていた。
あれだけ嫌いだった仕事の事を話していられる事なんて今までなかった。
彼女の店で俺が携わった商品が並んでいる。
彼女が俺にオーディオを進めたように他のお客さんに進めれる
ような物を俺が作れたらなぁ・・・・俺はそう思った。

帰り道で今からでもやり直せるかなぁ?
とりあえず今日から酒は程々にしよう。
俺は今からやり直すんだ!!
今やれる事を全力でやるんだ!!
そう思いながら車を走らせる。
その後、仕事関係で奇跡が起こり出す。

163 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/26(月) 21:22:49 ID:urqoKM1K
心を入れ替えて仕事に励んでいたある日
仕事の終わりがけに上司が俺を呼ぶ。
「おい!!○○!!ちょっとこい!!」

俺はまた上司に怒られるんだろうなっと思いながら
上司のところへ行く。
「最近、お前頑張るなぁ。頑張り過ぎてまた怪我するなよ」

上司が優しい事言うのは久振りだなぁ。
けど、俺も最近仕事やる気になってきたし
きっと俺も変わって来てるんだろうなぁ・・・

その後、上司とはいい関係が築けた。
いろいろ起きる職場のトラブルや職場の改善を
二人で力を合わせて解決していくようになる。
自分達でわからない事があれば、仕事の合間を縫って
参考書を開いて調べたり、参考になりそうな道具を
集めたりした。
俺もそこまで仕事を熱心にしてる自分が信じられなかった。

その何年か後に上司は職場移動により違う職場に行ってしまい、俺とは別々の
道を歩む事になる。その時に俺に言った事は今でも忘れない・・・
「おい○○、お前はまだ若いからこれから先に新製品に携わる
事になるかもしれないけどその時にはここで得た物を生かすんだぞ!!」

最初は仕事関係の気持ちの変化だけだと思ってたけど
そのうちに俺の周りにいる友達の目にも俺は変わったように写っていた

170 名前:145[sage] 投稿日:2006/06/27(火) 19:44:34 ID:VGqYp3pG
その日は久し振りに友達に会っていた。高校からの同級生だ。
しばらくふらふら遊んで、一緒に昼食を食べた。
「お前、最近明るくなったなぁ。前はもっといじけた感じだったぞ!!」
「そっか?まぁ最近あれだけ嫌いだった仕事が上手く行ってるからなぁ」
核心に触れる事はとりあえず黙っておいた。

彼女と出会ってから驚くほどいろんな事が楽しくなってきた。
きっと彼女と出会わなかったらまだいじけていただろう・・・
そう考えてる内に彼女の事が好きになっていた。

彼女と出会って俺は度々、彼女の店を訪れていた。
理由なんてどうでも良い。ただ彼女に会いたいだけだった。
「○○君、こんにちわ!!こないだね・・・・」
「○○君、制服変わったんだ!!似合う?」
「○○君・・・」
俺は彼女がそばに居てくれたのならどんなに幸せだろうって
いつも思っていた。一緒に居られたのなら・・・
もし、一緒に居られたとしてもあれだけ綺麗な人だから。
ただでさえ俺の方が年下だからなぁ・・・
俺ももっとファッションに気を使わなきゃなぁっと思った。
それまでの俺は髪も染めず、服もたいしてこだわりがなかった。

とりあえず流行に髪を染めてみた。
いろんな雑誌を読んで自分に合うスタイルを探していた。
髪型も、服装ももっと追求してみよう。
スニーカーしか履いた事なかったけどブーツを履いてみたり
いろんなアクセサリーも付けてみたりしながら
暗中模索の中で自分なりのスタイルが見えてきた。

187 名前:145 ◆QEUQfdPtTM [sage] 投稿日:2006/06/28(水) 20:20:42 ID:AKm0UkMj
鏡を見ながらスプレーで髪型をキメる。
いつしか俺は彼女の事ばかり考えてた。

出会ってからの自分の変化、暗かった毎日に光が差した事。
今までの俺自身、あまり楽しい事なんてなかったけど
ある日突然の出会いで人生観が変わる。
今までの俺の目に映る世界ってのにも光があっただろうけど
それを俺は塞ぎこんで見ようとしなかったんだろう。
幸せってのはきっといつもすぐそばにあってそして
当たり前のことなんだろう。
当たり前の事だがとても大切な事を忘れていた。
そして彼女が思い出させてくれた。

そして鏡の前でふと思う。
髪型をキメるのも、服を着こなすのも彼女とつり合いたいと思うから
そしてもっと彼女に俺の事を見てほしかったから。
仕事を頑張っているのもお洒落するのもみんな彼女の為だったり、
彼女がいてくれたからこその事だ。

彼女にどんな友達が居てどんな環境なのか?俺は全く知らない。
知らない事の方が幸せな事だってある。
知ってしまえば今の想いが壊れてしまう事もあるかも知れない。
今まで通り仲のいい店員さんのままが良いのかも知れない。
けど、俺自身一番願う事は彼女が傍にいてほしいと言う事だった。
傷ついた時に支えあったり、うれしい事があれば一緒に笑い合える

一番傍に居るのが一番当たり前な関係
今度、彼女に想いを全て伝えよう!!

鏡に映る俺
そこには以前の自分に自信の持てない男の影はすっかり消えていた。

192 名前:145 ◆QEUQfdPtTM [sage] 投稿日:2006/06/29(木) 20:39:11 ID:Z7fB2Xcc
彼女に想いを告げた日
その日の事は今でも懐かしく思う。

その日、店内で買い物をしながら彼女と話していた。
そこまではいつもの風景だ。
話のキリの良いところで俺が切り出す・・・
「ねぇ!聞いて欲しい事があるんだけど長い話になりそうなんだ。
真剣に話から聞いてくれるかなぁ?」
「良いけど何かなぁ??」
「俺の昔話なんだ。」

そして俺は話し出した。今までの事を
ベースを弾くのが好きだった少年だった事
会社に入ってからの事
上司と上手く行かなくて指を怪我してしまった事
そして何もなくなっていじけてた事
そんな中、あなたに出会えた事
あなたに出会えて変わる自分に気が付いた事
自信のなかった俺があなたと出会えて自信を持てた事
そしてあなたが俺にとって大切な人だったという事
そしてありったけの想い全て
彼女は俺の話を聞きながらうなずいて居た。

「まぁ仕事中、急にこんな事言われても戸惑うよね?
けど俺はあなたに傍に居てほしいんです。こんなに
誰かを大切に思えた事って今までなかったんです。
どうか傍に居てくれないかな?」

急にこんな事を言われた彼女も少し戸惑っていただろう・・・
少しの沈黙があったものの、彼女が沈黙を破る。

196 名前:145 ◆QEUQfdPtTM [sage] 投稿日:2006/06/30(金) 21:10:43 ID:u8WuLkAC
「ありがとね。私、そこまで言われた事なかったから
普段、私が何気無くしてる事って実は誰かの為になってる
事だったんだね。うれしいよ!!」

そして彼女は自分の事を話し出した。

「○○君みたいに、実は私も昔、自分に自信を持てなかったんだ。
そんな中でね、大学1年の時にある人との出会いがきっかけで
自分に自信を持てる様になったんだ。
その人のおかげで今の自分がこうしている。
その頃からもう6年、その人の事がずっと好きなんだ。
もう何年も遠距離恋愛なんだけど月に1度会えるかどうかで
会いたいときにも会えないって事もとっても辛いんだ。
まだ彼氏と言えるような関係ではないけど私はその人
と一緒に居たい。その人を待って居たいんだ。だからごめんね。」

「そっかぁ。そんな素敵な人がいたんだね!!
6年もかぁ・・・それじゃぁしょうがないや!!」
まぁフラれてしまったけどその時には寂しさが全くなかった。
ここまで俺を変えてくれた人だから幸せを掴んでほしい!!
誰よりも大切な人だからいつも笑っていてほしい
俺は心から願った。

「ねぇ!!また来ても良いかなぁ?」
「なんかあったらまたおいでよ!!」

197 名前:145 ◆QEUQfdPtTM [sage] 投稿日:2006/06/30(金) 21:11:35 ID:u8WuLkAC
帰り道、車を止めボンネットに腰掛けふと夜空を見上げる
なぜか気分はよかった。
「まぁ、こんなのもありかぁ・・・・思いっきり幸せ掴んでほしいな」
「・・・・またベースが弾きたくなってきたなぁ・・・・」
「・・・・・今なら出来るかもな。初めて作ったあの曲・・・・」
とても綺麗な星空だった。そしてとても綺麗な夜だった。

家に着き、俺は物置を探し出す。音楽関係の物を
まずはベースを引っ張り出しケースから出す。
随分懐かしかった。そしてチューニングを合わせる。
やはり、最初の内はピックを落としてしまう事や
ブランクが長かったせいか指がもつれる事が
多かったけどその内に人並みになってきた。

そして歌詞をもう一度書き直す。
今度は自分の言葉で書くんだ!!
今のありったけの気持ちを込めて書くんだ!!

その頃はリズムマシーンやギターも持っていた。
ドラムフレーズを打ち込む事やギターを弾くのは
あまり得意ではなかったけど自分の力で曲を完成
させたかった。

仕事が終われば家に帰って曲のアレンジ
自分の時間はほとんど曲のアレンジに向けられていた。
少しずつ、少しずつだけど曲が完成に近づく。
ベースなら何とかなったが他のパートはほぼ素人だったので
壁にぶち当たる事が多かったが決して投げ出さなかった。
あれから3ヶ月位経っただろうか?
決して上手いとは言えないけど今まで完成することのなかった
あの曲が完成した。

198 名前:145 ◆QEUQfdPtTM [sage] 投稿日:2006/06/30(金) 21:13:07 ID:u8WuLkAC
俺は久し振りに彼女の店に向かっていた。
また音楽をやりたくなって未完のままの曲を完成
させたって事だけ伝えたかった。

けどその日は彼女が居なかった。
日を改めて行って見るものの彼女の姿はなかった。

近くの店員に聞こうと思ったがそれはやめておいた。
転勤か、もしくは彼氏のところに行ったんだろう。
変に追って会いに行くよりかは
綺麗な思い出だからこそ綺麗なままにしておくのが一番いい。
ここで終わるのが一番いいのかもな・・・
そしてしばらく俺はその店には行かなかった。

もう二度と会えないあなたへ

あれから幾つもの季節が過ぎてあの頃よりかは
俺もちょっとは大人になったよ。

通り過ぎてく季節の中で俺にも彼女が出来たり別れたり
仕事だって山あり谷ありだったけど何とか上手く過ごしてるよ。
また音楽をやりたくなってベースを弾いてるんだ。
あの日からまた弾き始めて、こだわってたあの未完の曲も
やっと完成したんだ。
趣味で弾いてるから自分のペースでやってるんだけど
やっぱ音楽って楽しいよ!親指も今もちょっと違和感が
あるけど前ほどひどくはないよ!!
同じ空の下、星たちに見守られながらあなたが笑っているのなら
俺はそれだけでうれしくなります。
そしてあなたにめぐりあえた事、好きになれた事を今でも誇りに思います。

199 名前:145 ◆QEUQfdPtTM [sage] 投稿日:2006/06/30(金) 21:14:30 ID:u8WuLkAC
とある日のライブハウス

小さなライブハウスで50人も入れば満員だろう
オーディエンスも30人くらいは入ってる。
今日は4バンドが出演するようだ。
だいたい地元の大学生バンドが多いけど
その日、俺はステージに上がりスポットライトの下
ベースを弾いていた。

ボーカルが俺に振って俺がMCをする。
「次の曲が俺たちのラストの曲です。
みんな今日はこれでお別れだけど、
笑顔で別れる、そんな明るい別れがあっても
良いんじゃないかと思って作った曲です。
それじゃぁ俺達の大切なこの曲をラストに
送ります。」

     「“星に願いを”」



追伸 
俺はまたステージに上がる事が出来たよ!!
あの日、あの星空の下でもう一度俺に音楽をやるきっかけに
なった「星に願いを」とともにね


完

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