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”そんなアナタにファイト一発。”

「今日の晩御飯は、天ぷらだ。」
「は?」
俺こと、三崎 翔太(みさき しょうた)は今おかしな女と喋っている。
我が妹、三崎 結華(みさき ゆいか)だ。
妹と言っても、双子だが。
今は、帰宅途中。
丁度、家の前に差し掛かったところだ。
そして、コイツは突然、そう言った。
オイオイ、そんなに天ぷらは分かりやすいにおいしてるか?
我が片割れながら、変な女だ。
「何故、天ぷらだと・・・?」
「においがした!!」
やっぱり。
「天ぷらそんなににおいするか?」
「する!!私の鼻をなめるなよ。」
馬鹿だ。
馬鹿じゃないかもしれないけど、馬鹿だ。
「何かいつにも増して、ハイテンションね。」
「今日の私はウッキウキなのです!!」
「じゃぁ、もう、理科と社会の点数忘れたの?」
あ、石化した。
放っておいて、玄関の扉を開け、家に入った頃、やっと、結華に生気が戻った。(笑
「母さん、今日の晩飯何ー?」
なんとなしに聞いてみた。
「天ぷらよー。」
俺は、やっと玄関に入り靴を脱ぎ始めた結華を見ながら思った。
恐るべし片割れと。
「よいしょっと。ほら、やっぱり天ぷらだったじゃん。天ぷら天ぷら。翔太の鈍鈍ー。」
「母さーん、今日、昨日の実力テスト帰ってきたんだけどー。」
「ギャー、馬鹿翔太ー!!人でなしー!!」
「ンフフフ、結ちゃんテスト出しな。」
「・・・・・」
「出・し・な!!」
「ハハイ・・・」
「・・・結華、母さん情けなくて涙出てくらぁ!!」
毎度ながら変な親子だ。(だけどその中に自分も含まれることに彼は気付いてはいない
「翔太は?」
「ハイ。」
「ん~、いつも通り良しね。何で同じDNAなのにこんなに違うのやら。」
「ハイ!」
「何、結華?」
「私にないものを翔太は持っていますが、私は翔太にないものをたくさん持ってます!」
「例えば?」
「馬鹿さ加減とかいい加減さとか方向音痴とか機会音痴とかチョコレートが好きだとかチャーハンが好きだとか、あと他にも」
「これ以上言うな。いいとこないじゃない。」
「え――。」
「さっさと2人共着替えてくる。」
馬鹿な片割れだ。
それしか言いようがない。
見てて面白いが。
2階へ上がる、階段を上ろうとした時、結華が質問をしてきた。
「ハイ、翔太先生。」
「何?」
「もー、こう言うときは、こんな顔して『何かね、結華君』って言わなきゃダメじゃん。」
「で、何?」
「何で翔太はそんなに偉いのですか?」
「頭の出来が違うから。」
「即答!?」
「うん、即答。」
「むー、失礼な奴。」
着替え終わった後、ダイニングへ行き、夕食を。
「あー、今日ののび太はまた一段とムカツキマス。」
ドラえもんを見ながら。
「何で、あそこで道具出しちゃうかなー。私はそこがわからんね。翔太どう思う?」
「どうって聞かれても。ドラえもんの勝手じゃない・・・?」
「翔太は全然分かってないね。そんなんじゃドラえもんファン失格だよ。」
「いや、俺ファンじゃないし。どちらかと言うと、あたしンち見てるほうが面白い。」
「えー、あたしンちも面白いけどさー。やっぱりドラえもんじゃねぇ?」
いつも金曜7時はこの会話だ。
結華はドラえもんファンらしい。
毎週のび太に文句言いつつ見てるけど。
「しずかちゃんが何でいつもお風呂入ってるとか、ジャイアンのあだ名が何でジャイアンなのかとか、最近出木杉君出てきてないなぁとか非常に気になるところじゃね?」
「いいよ、別にそんなこと。」
多分、おそらく、変な会話だろう。
違和感なしに喋る俺もどう言うものなのか。
ちなみにうちは、金曜はあたしンち見終わると同時にチャンネル権を大人に渡します。
Mステは見ない派。
アニメが終わったら、自分たちの部屋行ってゲームしたり、マンガ読んだり。(ちなみに2人の部屋は、1つのでっかい部屋をカーテンで区切ってあるだけ
だけど、今夜は違うよう。
2階に上がろうとした、結華に向かって母さんが
「ちょいとお待ち、結華。」
と呼び止めた。
「翔太に教えてもらって勉強しな。」
「えー。今日は、ヒロから借りたアイシールド21読むつもりなのにー・・・」
「明日でも読める!!」
「勉強も明日でもできる!!」
「今しろ。」
「俺に拒否権は・・・?」
「無し。」
俺もアイシールド21読みたかったのに・・・
馬鹿結華め。(事の発端は自分だと言う事、スッカリお忘れ翔太君
「さぁ、行け。馬鹿娘たちよ。」
「馬鹿母め。」
「そりゃぁ、アンタ達の親だもの。」
俺、馬鹿?
部屋に行き、区切りのカーテンをなおして、結華側の部屋で勉強開始。
「何勉強するのー?」
「そ-だなー・・・あ、お前がまだ未提出の理科のワークと公民のプリント。」
「えー。翔太写させてよー。」
「自分でしなさい。それはそうとアイシールド21何処だ?カバンの中か?」
「ひっどー、自分だけ読むつもりー!?」
「そのつもりー。」
「かってに人のカバン漁るなー。」
「あったあった。あと、ほれ、お前の溜め込んだ宿題達。」
「うー・・・」
「終わるまで、ゲームの相手したりません。」
「えー、翔太負けるの嫌だから言ってんでしょー。」
「何とでも言いなさい。」
「人のベッドで読みやがって・・・」
「さっさとやる、結華君。」
「今頃結華君って言わなくていーの!!」
馬鹿な片割れだ。
変な片割れだ。
ちょっとおかしな片割れだ。
だけど、俺の大事な妹君。
たぶん、この世で1番大事な女の子。
って、考える時点から俺シスコンなのかね・・・;;

数時間後―
「終わったぁ。」
「俺も読み終わった。」
「さぁ、ゲームだ、翔太。」
「マリオカートする?マリオパーティー?マリオテニス?」
「俺の選択権マリオだけ?」
「Yes!!」
「じゃぁ、マリオカート。」
「じゃぁ、ゲームキューブ繋いで電源入れといてー。」
「ハイハイ。」
そして、いざ、ゲームの世界へ。
「あ、翔太スタートダッシュズルイ。」
「これも立派な技ー。」
「あー!!赤甲羅3つ投げずるい!!」
「ずるくありません。お前だって爆弾ばっかり投げるな。」
「いいじゃん、出るんだし。あっ、キャサリンめー、卵ぶつけやがった。」
「あっ、てめぇ、ワンワン出しやがったな。」
「ラッキー☆あ、ワンワンどっか行っちゃった。あー!!今度は緑甲羅3つ投げやがったー!!」
「へっへーん、1着ゴールイン。」
「ブー、パタパタの甲羅のせいで3着ー。」
そんなこんなでおかしくも可愛い俺の大事な妹。


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変ですね。
小説にする必要あったのでしょうか・・・?
大体実話交じり。
最後の方は、ゲームキューブのマリオカート話を。
ちなみに、翔太がパタパタとキャサリン、結華がワルイージとべビィルイ―ジって感じで・・・
うわぁ、何この小説。

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