★アークザラッド4 精霊の黄昏 (PS2) RPG
ストーリー ★★★☆☆
システム ★★★★☆
操作性 ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆
アークザラッド2の1000年後、という設定です。
前作までの歴史、精霊が存在する世界という設定を保ちつつ、新たな世界を作り上げた作品です。
精霊の存在は伝説となり、その特殊な力は精霊石にわずかに残されるのみ。
かつての科学力も失い、人々は精霊石を採掘して、その力を燃料として文明を存続させている。
また、人間と対立する勢力として魔族が存在し、魔族は精霊石を消費して魔力を使うことができる、
という世界です。
主人公はカーグ(人間)とダーク(魔族)の2人。
ストーリーの進行にともなって主人公がチェンジし、交互に操作する形式です。
対立する人間VS魔族の代表のような形で、運命の下に2人は出会い、感情をぶつけ合って成長していく、という
まあありがちと言えばそうですが、期待を裏切らないストーリー展開です。
難点を言えば、人間サイドの描かれ方が極端に偏っていて気持ち悪いこと。
たとえば、カーグはかつての城主の息子で、その母ともども村人に尊敬され、愛されて育った少年なんですが、
ある日彼の出生に関する重要な秘密が明らかになるんです。
すると村中で、全員、1人残らず「カーグは敵だ!その母も敵だ!」となって、
手に武器を持って迫るんですよ。
え~!? 驚く気持ちはわかるけど、今まで信頼して尊敬してきたその絆は?
誰か1人くらい、キライにならない人も存在しようよ。
そして、パーティーの1人が村人にカーグのことをわかってほしいと話して歩くと、
今度はほぼ全員(幸い1人は別だった)が「カーグ、オッケー♪」な状態に。
・・・なんかね、「新興宗教にダマされている何も考えない狂信者たち」という感じで、
ムチャクチャ気持ち悪かったです。
それに比べると、凶暴で残忍とされる魔族サイドの方が普通の感覚で、しかもフレンドリー。
もう少しバランスよくしても良かったんじゃないかなー、と思います。
プレイ中に楽しかったのは、地名とか伝承・博物館の展示物などに、1~3の香りが漂うこと。
1000年前とは言え、その世界の歴史ですからね。
大切にしてくれている、というのが伝わって嬉しかったです。
それとシリーズ通して1番評価できるのは、オープニング音楽。
アレンジは少しずつ変えてありますけど、基本の曲は1からずっと変えていないんです。
素晴らしい!
いい曲ですよ♪
3が好きになれなかった分、4は結構好き。
オススメです。


