クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

クルマ、バイク、鉄道模型など趣味で人生を楽しむ

2025.02.04
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テーマ: 鉄道雑談(1611)
カテゴリ: 鉄道模型

お蔭さまで閲覧数が153,000件を超え、お気に入りに登録いただいている フォローア―の方も6,400 名強いらっしゃいます。
ともかく、内容の深さ、正確性を旨として投稿に努めますので、よろしくお願いいたします。



最近、走りだけでなく、サウンドやギミックにも関心を持っていますが、皆さん、パンタスパークを楽しまれたことはありますか?

実車のパンタスパークは パンタグラフや架線に霜や氷結が付着して、両者が引き離されるために生じるアーク放電 で、 速度の速い新幹線や時期的には冬の寒い朝に起こりやすい と言われていますが、ユーチューブで実際見るとすさまじいですね。
東北新幹線はバリバリという破裂音を伴っています。
https://www.youtube.com/watch?v=7LUTWLalKho
正統派上越カッターのEF64が走り去る動画は、静寂の中で雷のようなスパークと雪煙がカメラのシャッター音と相まって、もう芸術作品のような素晴らしさです。
https://www.youtube.com/watch?v=Tb4yk7-L_3w

このような興奮を何とか鉄道模型でも再現させて楽しみたいと思う方が多いのでしょう。
長野県上伊那郡の ポポギミック社(旧社名エクシンテック社) がその夢を マイコンでプログラム制御された電飾セットで実現 してくれました。
https://popogimmick.base.shop/blog/2024/12/02/115715
代表の笠川知洋社長はセイコーエプソンからの脱サラで、元々モーター制御や両肩ロボットの開発に従事されたエンジニアながら、2014年創業後もポポンデッタ秋葉原店でバイト修行し、鉄道模型マニアの志向をよく理解されています。最近では地元のスタッフも増強されています。

​​​ お付き合いするうえで、 マナーとして 注意すべきは営業時間帯(土日祝日、定休水曜以外の10-17時)以外はネット注文を除き、質問欄からの問い合わせやメール、電話によるコミュニケーションができない 点です。 ​当然ではありますがライフスタイルを重視されているようで、送信してもエラーになります。

今回、ポポギミック社のスパークセットを装着したのは次の3編成
です。
・HO TOMIX製 485系雷鳥 ダブルパンダ仕様の2両
・HO TOMIX製 EF63 ダブルパンタ仕様の2両
・NゲージのKATO製 500系TYPE EVAの片持ちパンタ 2両


​HOではまだ見慣れないと思いますが、Nゲージと同様に綺麗にスパークします。






HO TOMIX 485系雷鳥はダブルパンダM車2両に後出の 「連続」と「ホワイトとアクアの混合」の仕様 でチリチリと連続的にスパークさせています。
​​​

同じくHOのTOMIX EF63重連ですが、パンタが4基並んでいてもLEDチップやポリウレタン線は特に目立ちません。この EF63重連は 485系雷鳥と異なり、後出の 「断続」と「ホワイト」の仕様 でパチパチと間隔を置いて激しくスパークさせています。

取り付けた 主務機、補機ともダブルパンタ仕様ですが、4基はバラバラにスパー します。 4基が同時にスパークすることは滅多になく 、連写で撮っていますが、同時発光のシーンはまだ写せていません。


NゲージではTOMIX 500系TYPE EVAはEF63と同じ 「断続」「ホワイト」仕様 で、パチパチと間隔を置いて激しくスパークさせています。
私のリテラシー不足で楽天ブログに容量の大きい動画をアップできないのが残念ですが、この静止画像でも結構苦労してスパークの瞬間と列車の位置を合わせて撮影しています。5枚に1枚くらいの撮影成功率ですが、前後2基のパンダが両方ともスパークしている瞬間は中々撮れそうにありません。


<​パワーパックへの適合性と現時点の運用課題>:​
ポポギミック社ではTOMIXのパワーパックをベースにスパークキットを開発したと説明されていますが、 KATOのパワーパック(HYPER DX、スタンダードSXなど)と天賞堂のパワーパック(TR-1,TEP-1, TS-1S, 3A2PERなど)のいずれでも支障なくスパークします。
ご存知かと思いますが、両社はサウンドボックスとカンタムに関する各々のQSIデコーダ制御方式が異なり、KATOはさらにパルス制御のため、互換性はありません。恐らく、このような制御課題も分かったうえでクリアされていると敬服します。

なお 、原因究明中ですが、458系雷鳥の場合のみ、サウンドBOXと一緒に動作させようとすると、次の2枚の写真のように一旦青ランプで動き出しますが、すぐに赤ランプが点いて停止してしまいます。しかし、EF63の重連では正常作動 します。どちらもサウンド同調カードなので、なぜ症状に差が出るのか、分かりません。

一旦、正常に動き出したかに見えますが・・・


すぐに写真のようにサウンドBOXの同調ランプが赤に点灯して停止してしまいます。室内照明も消えています。この症状はサウンドBOXの電源をOFFにしても同じく停止するので、 プログラム制御(パルス幅変調)方式がパンタスパークの制御(高周波回路?)と干渉しているのかも知れません。
それに対し、トランジスタ制御である天賞堂のTR-1では同じ458系雷鳥でもパンタスパークは正常に発光し走行も問題ありません。

この当たりの電子制御の相互干渉は非常に微妙で、リテラシーが乏しい私はお手上げ状態 です。
​​やはり、 DCCなどデジタル制御の世界に入るには電子知識が不可欠 と思います。 サウンドボックスやカンタムはすでにDCCの世界に入りかけています 。徐々にDCCを部分的に拡大しようとするとこの種のトラブルは必至かも知れません。
苦労せずに楽しもうとすれば、海外モデルで初めから全てDC
Cを導入するのがよさそうです。 車両やメーカーを国内と混ぜたりしないほうが無難と感じます。 ​​



​<スパークキットの細かい仕様選択>:​
以下の項目に関して仕様の選択ができますが、無難なところでは 太字 の選択になるでしょう。
スパーク色: ホワイト​ 、アクア、グリーン、ピンクの4色
スパークサイクル 「断続」時折激しく
            「連続」小さなスパークがチリチリ連続
            「超絶」メチャ派手に
https://www.youtube.com/watch?v=0wC9p-kQtTo

スパーク方向 片方向、 両方向 から選択
スパーク始動: 常時、 走行時のみ から選択
ダブルパンタ選択可能 電車や機関車でパンタが2基ある場合に同一条件でスパークします。ただ、スパーク色は2基のパンタでホワイトとアクアというように混ぜることもできるようです。


​< 有償で取付け依頼も可能>:
電飾セットは単品販売が主体ですが、有償で取付け依頼もできる​
のが嬉しいです。
12mmX6mmの制御基板に1.0mmX0.5mmの極小LEDチップと0.08mm/0.14mmのポリウレタン線をハンダ付けして組み立てられており、パンタグラフへの取付けは スキルと電気知識が要求される上級者向け作業に なります。
熟練のマニアでしたら、基板とポリウレタン線を単品で購入して(各々税込2,570円と330円)、配線を先に車体へ通したあとで基板にハンダ付けすると、車体に開ける穴も通常なら1.2mm径のところ、0.3mm径に抑えられます。精密ハンダ付けと断線が難関です。車体に取り回す際にちょっと引掛けただけで切れます。
ポポギミック社はHPで笠川社長自ら取付け作業の詳細をYouTubeで丁寧に解説されており、作業中の断線には1回パーツの無償交換に応じたり、修理対応もしてくれるので、顧客本位で良心的と感じました。
https://popogimmick.base.shop/blog/2024/12/02/115715

私は今まで極小LEDチップと配線に関しては、HOのストラクチャーの構内灯、街頭などで散々断線とハンダ外れに悪戦苦闘した経験から、「君子危うきに近寄らず」あっさり、ポポギミック様に取り付けていただくことにしました。


​​<スパークキットの取付け状態>:​
取付けた状態は以下の通りです。

​1.HO TOMIX製 485系雷鳥 ダブルパンダ仕様 ​​

LEDチップのポリウレタン線はホワイトとアクアの2色分が撚られて車体を貫通しています。


全ての車両に共通しますが、 パンタを畳むときにポリウレタン線を挟んで断線しないよう、注意 する必要があります。

​2.HO TOMIX製 EF63 ダブルパンタ仕様​​

パンタの擦り板にLEDチップをUV接着剤 ​​ (UVライトの照射で硬化)で固定し、 ​ポリウレタン線はそのままパンタ台と車体に開けた穴に通して自由 度​を確保 ​​ しておきます。


因みに自作する場合の参考に UV接着剤(レジン液500mlで499円) と​ ​​硬化用のUVライト(1,080円) はアマゾンで安価に入手できます。
​別の踏切製作で実際に使用しましたが、接着剤は少量を爪楊枝に付けて ポリウレタン線の端をまず留め、次にポリウレタン線を 引っ張りながら反対の端を固定する 要領で固定するとうまく行きます。​ ​​





パンタの開閉は ​LEDチップの ポリウレタン線がパンタ枠に絡んで断線することのないよう 、摺り板をピンセットで押さえて配線をよく見ながら行う​ のが無難とアドバイスいただきました。

取付を担当いただいたポポギミック社の武田様によると、

​TOMIXの​​​​​​​​ EF63 パンタグラフが屋根板にきっちり固定されていて取り外しができない ので、パンタの台枠にピンバイスを通して穴を開口する など,いつもとは違う工法での施工となったそうです。また、電気的な事では スピード調整スイッチが搭載されているので,どの位置でパンタスパークを稼働させるか,パンタスパーク基板へ供給する電源をどの位置で確保するかなど,テスターを用いての作業だった とのことです。
​今回 高速走行位置で取り付け ていただき、スパークに何ら支障ありません。
このようなご苦労を伺うと、やはり自分で取り付けるとなると、初めてですし、結構大変だなと感じました。
YouTubeでも概略は分かるのですが、このような完成見本を身近で観察して、お話を聞くと自分でトライする時も失敗がより少ないように思います。​​​


​​ 3.NゲージのKATO製 500系TYPE EVAの片持ちパンタ仕様 ​​

新幹線は低騒音シングルアーム形式の片持ちパンタなので、 LEDチップのポリウレタン線はUV接着剤(UVライトの照射で硬化)でパンタのリンク枠に沿わせるように固 定します。


ポリウレタン線の下端は固定せず に車体の穴を通し、パンタを折りたたんだ時に車内に配線が逃げれるようにしておきます。


<スパークキットの取付け依頼費用と納期>:
下の請求書写真のように、 HO 485系雷鳥2両が17,600円、 HO EF63の2両が21,600円、 NゲージTYPE EVAが15,600円で、セットと取付け依頼チケットを購入後、宅配便元払いでモデルを送って、契約通り1週間前後のうちに元払い宅配便で納品 いただきました。​

明朗料金で作業も迅速丁寧ですし、私は大変満足

地方再生 で、ポポギミック社のように若い方々がこうやって地方で起業されるのは本当に頼もしい限りです。できるだけ、応援させていただければと思います。



仕様の違いで色んな楽しみ方が可能で、何がリアルか、難しい面もあります。
ただ「楽しくなければ模型じゃない」。思わすにんやりして話が弾むギミックは面白い と思いませんか。

皆さんもぜひ、パンタスパークにチャレンジしてみて下さい。

​​​

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Last updated  2025.10.26 16:34:13
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