思い通りにはいきましぇん

離婚したくても出来ない
ゴウさんはよくそんな事を言っていた。別居している間にも奥さんの話が出るたびに
「離婚って難しいよ・・・。」と言っていた。その当時の私は「そっか~。大変だよね」
ってくらいにしか思っていなく、私にとっては一緒にいると居心地のいいゴウさんと
ずっとこのままの関係でいれたら、なんて考えていた。
そのうち私だって誰かと出会って結婚するんだろうし、それまではゴウさんにいつも
優しくされていたかったのである。
でも、いつも甘えている私を見てさすがにゴウさんは心配になったそう。
「でにぃはいつまでも自分の側にいたら、本当の幸せを見失ってしまう・・。」
そう思ったゴウさんは仕事が忙しくなってきた事もあったせいか、私を突き放した。
そして私はまたバイトを一生懸命したり、他の男性と出会ったり、デートしたりを繰り返すようになった。
ゴウさんとはなんとなく連絡をしない日が続いた。会社で会っても目も合わせなくなっていた。
およそ2ヶ月くらいだっただろうか・・・。私にとって、それまで甘えきっていたゴウさんが
側にいないだけでも相当寂しかった。

そして、年末を迎えた時突然ゴウさんから電話が来た。
その頃の私はゴウさんと普通に話を出来るようになっていた。
ゴウさんは言っていた。「あの時、でにぃを突き放したのは、このままだと
でにぃは真剣にお付き合いする人を探すわけでもなく、暇ならデートしたりして
でも、いつもは俺に甘えすぎてしまうだろう。俺はでにぃの先の事を考えると、
もっと他に目を向けて欲しいって思って、突き放したんだ。」
「でも、でにぃの事愛しすぎていて会えない事が辛すぎた・・・」

ゴウさんのそんな気持ちくらい私が気が付いていた。あんなに私の事を愛しているゴウさんが
私のためを思って、私と会わないようにするなんてよほど辛かったんだろうな・・・と
感じていた。
そして2002年の幕を閉じた。



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