仙台市のワクワク系住宅専門店経営者の「でいりーれぽーと」

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平成7年2月21日(前半)



3日目 作業初日(前半)

宿泊地を8時過ぎに出発
向かうのは
須磨区 長田区を管轄している
水道局西部センターである。
宿泊地から約3kmほど。

前日に到着したときは
夜だったので
神戸市内がどのような状況になっているのか
分からなかった。
明石市からの国道2号線沿いは
被害を感じさせる状況ではなく、
普通に走ってきたからである。

海岸から国道2号線へ出て東に向かったら
右手に見えてきた海浜公園あたりには
瓦礫(震災ゴミ)が山のように積まれており
ほこりが舞い上がっていた。

震災ゴミを初めて見た瞬間である。
何もかもが混載されて山になっていた。

鷹取駅方面へ左折したら
駅前商店街と思われる街並みが広がり
所々倒壊しているのが
目に入ってきた。
さらに進むと
右手方向の焼け野原が飛び込んできた。
そこはテレビに映し出された
燃えさかっていた場所であった。

震災から1ヶ月。
焼けただれた鉄は赤褐色にさびが表れていた。

唖然となった。
まるで爆撃でも受けたような景色であり、
初めて見る光景であった。

まさか
日本でこのような惨たんたる状況を
目の当たりにするとは
思ってもいなかったのである。

所々に花が供えてあり
ひとつポツンと立っている仮設トイレが
何かを訴えかけてくるような強烈な印象であった。

駅前を右折し線路に沿うように進み
途中でその線路のガードをくぐると
右側に水道局西部センターである。

支援車両隊11台を駐車場に停めて
センターの中に集合した。

駐車場に我々同様に復旧支援に来ている
他府県ナンバーの作業車が並んでいた。

その光景を見て勇気が湧いてきた。
ちょっと前に惨たんな焼け野原を見たショックで
気持ちが沈み気味な所に
日本全国から集まっている有志の
仲間達だと思ったからである。

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