仙台市のワクワク系住宅専門店経営者の「でいりーれぽーと」

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平成7年2月21日(後半)



3日目 作業初日(後半)

これから行う復旧支援作業をどのように行うのか一通り説明をうけ団長以外の

作業車10台毎10班に分かれてそれぞれ作業へ向かうこととなった。

1月から2月へかけて道路に埋設されている水道本管の復旧が進んでおり、

本管が復旧したエリアにおいて、今度は一件一件宅地内へ開栓して水を通水

していくのが役割である。

その際に漏水していた場合、対応の指示は下記のとおり。

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「修繕工事での要注意事項」

1.訪問時間の厳守(午前は9時から12時 午後は1時から5時)

2.宅内作業は、先方と立会の上、了解をえてから土間等の掘削を行うこと。

(モルタル・タイルその他の復元は水道局では行わない。)

※特に壁・床等の家屋については、一切手をつけないでください。先方にて

修理出来る状態にしたとき来るか又は神戸市公認水道業者に有料で修繕しても

らうか説明してください。

3.ガレキ等の撤去は水道局では行わない。

4.簡易修理でも継ぎ手数カ所で直る物は、完全修理をなるべくしてください。

5.当日修理出来ないものは、先方へ分かるよう説明してください。

※【例】
 (1)道路上漏水→工事2係で漏水修理するので神戸水道局が改めて来る説明し、神戸市職員に連絡する。 

 (2)壁の中、床下→神戸市公認水道業者有料修理してもらう説明

 (3)簡易修理以外は有料となることがある。現時点では引き替え工事、長い仮設配管等は出来ない。

6.何か疑問等があれば ○○係長又は○○まで連絡してください。///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

以上のような指示であった。

宅内で漏水し、修理が困難であればメーター下流側に露出で蛇口を配管して

取付ることで対応するように指示を受けた。

また、あまり一生懸命にがんばろうとしないことを注意された。

初日から必死にがんばって飛ばしちゃうと続かなくなるという事であった。

被害状況が酷いため、知らず知らずにがんばってしまうそうである。

そうなると無茶することもあり、

二次災害につながるケースもあるそうだ。

また、食事は3度共 冷たい弁当であり、生活環境も決して良くないために

体調を崩す職人さんが出ているとのことであった。

これらの注意を聞いて一気に気持ちが引き締まった。



初日の作業指示は5件の家を修繕工事することであった。

1件目 長田区大塚 T山様

本管からの水を開栓すると宅地内にて水が漏水していた。漏水箇所は不明、数カ所以上あると考えられ、対応についてお客様へ説明。

メーター付近に蛇口を取り付ける事を説明し、お客様も止む得ず承知された。

配管して工事完了し通水。


2件目 長田区寺池 N瀬様

開栓したが水が来ていない。本管への通水が完了していない模様であった。

お客様へ状況説明をした。


3件目 長田区重池 K内様

開栓通水。壁中にて漏水が判明。

壁を壊すことは出来ないため、状況説明をして屋外メーター箇所へ蛇口をつける事の許可を得ようとしたら貸家のため家主の許可をえないといけないと言われ、許可を得たら再度水道局へ連絡をいただくこととなった。


4件目 長田区長田天神 T西様

開栓通水。露出の水栓立ち上がり配管が破損していた。配管を修理。通水完了。


5件目 長田区五番町 T様

開栓通水。壁中にて漏水。屋外に水栓を立てようとしたが土間コンクリートとなっており、ご主人様不在だったので、許可を得てからとのこととなった。


初日は5件にて終了。

水道局に戻ったのは10班のうち遅い方であった。

5時過ぎである。

住宅地図を貰って市街地図を比べて移動したが、車が入って行けない場所が多く、迂回したり、資材を持って歩いて行ったりしたため移動に時間がかかった。

土地勘もなく道路事情も良くないため大変であった。宿舎に戻ってからみんなで弁当を食べながらその日の作業についての情報交換などをした。



せめてシャワーでも浴びれたらと思う。


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