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2007年06月30日
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カテゴリ: 心の記憶
11歳の少年トレバーは、社会科の授業中、担任のシモネット先生から「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」と問い掛けられる。悩んだ末にトレバーはあるアイデアを思いつく。それは\\\"ペイ・フォワード\\\"。他人から受けた厚意をその人に返すのではなく、まわりにいる別の人へと贈っていく…という奇想天外なアイデアだった。やがて、少年の考えたユニークなアイデアが広がり、心に傷を負った大人たちの心を癒していく…。

人生のゴールデンルール
「他人にして欲しいと思う事を、他人にしてあげる。」
が、この映画の中にはある。
トレバーの描く「MAP」は、日々僕達が書いている「未来予想図」だ。

何よりも、ストーリーの中で交わされている「言葉」すべてが
LMに聞こえてくるのは・・・・僕だけだろうか?

自分で自分を変えたい!
自分の環境を変えたい!


正に「パーフェクト ワールド」へのプロセスを教えてくれた。

ペイ・フォワード ワーナー・ホーム・ビデオ このアイテムの詳細を見る


────────────────────────────────
■ 「ペイフォワード」を日本語で言うと何?



映画「ペイフォワード」をご覧になったことはありますか?

映画の中で、11歳の少年トレバーは、社会科の教師に、
「もし君たちが、世界を変えたいと思ったら、何をする?」と
問われます。


トレバーが考えた末に思いついたのは、ペイフォワード(=次に
渡そう) というアイデアでした。


つまり、他人から受けた親切をその相手に返すのではなく、



トレバーは、他人から受けた厚意を、新たな3人の人にリレーして
いくことを提案します。


そしてその輪が広がって、心に傷を持った周囲の大人たちを癒して
いき、ついには世界に広がっていくのです、


さて、この「ペイフォワード」を日本語で言うとどんな言葉になる


いろいろ考えられると思いますが、その答の1つを、平野秀典さん
のご著書「 ギフト~君に贈る豊かさの知恵 」の中に見つけました。


平野さんは、この本の中で、あるエピソードを紹介されています。

まずは、そのエピソードからお読みください。





それは、多くの人を支えた、私の故郷にある駄菓子屋さんのお話。


私は子どもの頃、引っ込み思案で友だちも少なく、家庭が荒れて
いたこともあり、行き場所がありませんでした。

たくさんのお菓子や貸し本がある駄菓子屋さんは当時の私にとって
現実を忘れるオアシスでした。

少ないお小遣いを握りしめて、いつも駄菓子屋さんに通っていまし
た。


駄菓子屋さんのおばあちゃんは、いつもにこにこしながら私を迎え
てくれました。

1日10円しか買い物をしない客、利益にしたら数円にしかならない
客である私を、笑顔で包み込んでくれました。

そして、お金を渡すときに触れるおばあちゃんの手は、しわしわ
でしたがとても温かく、手のぬくもりを通じて心まで抱いてくれ
ていました。


雨の日も雪の日も、毎日その駄菓子屋さんに通っていました。


時を経て、ようやく友達もできはじめ。その駄菓子屋さんに毎日
通うこともなくなりましたが、たまに行ったときも、

「よく来たね。お友達増えてよかったね。またいつでもおいで。
私はこのお店にいつもいるからね」
と言ってくれて、いつも温かく見守ってくれていました。

幼稚園児、小学生、中学生、そして大人も、お店には世代を超えて
多くの人たちが出入りしていました。

私だけでなく、多くの人にとって、その駄菓子屋さんは、もう一つ
の我が家となっていました。


そして私にとっては、自分を認めてくれる場所でもありました。

帰るべき場所を見つけた安心感が、私を羽ばたかせてくれました。


あるとき、お店が休みになっていました。


12年間で一日も休んでいないお店が休みになった知らせは、
またたく間に街じゅうに広がりました。

皆がおばあちゃんのことを心配していたら、その心配は現実のもの
となりました。


その日、おばあちゃんが静かに旅立たれたのです。

とても綺麗な笑顔だったそうです。

皆が悲しみに暮れていました。

街は灯を失ったように暗くなっていました。


その後、ご遺族の方がお店を閉める準備をはじめました。

そのとき、その町で育った大人たちが言いました。


「おばあちゃんが遺してくれた灯を灯しつづけたい。私たちの手で
このお店を続けよう。私たちが毎日、交代で店にいるから、ぜひ
続けたい」 と。

おばあちゃんの店は、おばあちゃんが温かく見守りつづけた「子供
たち」に受けつがれました。


駄菓子を見ると、ふと思い出すおばあちゃんの話。

今にして思えば、私はお菓子が欲しいわけでもなく、本を読みたい
わけでもなく、おばあちゃんの温かい手に触れたかったために毎日
通っていたのだな・・・と思います。

そして、いつも笑顔で温かく迎えてくれるおばあちゃんの笑顔に
会いにいっていたのだとも思います。

私たちの街の子供たちを温かく包んでくれたおばあちゃんの笑顔は、
多くの子供たちの希望の灯となって今も私たちの心に灯っています。


「いらっしゃい」という優しい声とともに。



『ギフト ~君に贈る豊かさの知恵』(平野秀典 著、大和書房)より



以上は、平野さんのお友達の佐藤治さんという方のエピソードです。

このエピソードを紹介した後、平野さんは 「恩送り」という言葉を
紹介されています。


江戸時代には日常的に使われていた言葉だそうです。


受けた恩をその人にかえるのは「恩返し」。

受けた恩を、他の人に分かち合うのが「恩送り」です。


素敵な言葉ですね。

上のエピソードで、おばあちゃんから恩を受けた子供たちは、次の
世代の子供たちに「恩送り」をすべく、駄菓子屋を受けついだので
すね。

────────────────────────────────
■ 平野秀典さんの『感動力』(文庫版)



平野さんの新刊 「感動力」 (文庫版)が出ています。



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最終更新日  2007年07月20日 08時08分37秒
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