2009.07.20
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カテゴリ: In Concert!
 ウェラー見て以来かな、ライヴだ。

yamashitatrio_reunion.jpg 実はコレが人生で最初のジャズのライヴ。で、ソレがなんと山下洋輔トリオの復活ライヴだと言う、そんな凄いコトって。歴代メンバーが揃う(ニューヨークトリオを除く)ってのも凄いしな。歴代と言っても、正式にはトリオ名義じゃなかった時代のメンバーも含む。俺はその時代の音は聴いていないけど、まあ豪華な分にはどれだけ豪華でも良いだろう。林、國仲、武田(故人。今回は代役が参加)の名前も山下の本ではよく見ていたしね。

 開場時間が早い(16時)ので、例によって買い物や散歩も兼ねて早めに東京方面へ。同行者(ぎりぎりまで参加が危ぶまれた)とは16:30に待ち合わせているので、それまでだらだらと過ごそうという所存だったのだが、時間の読みをうっかりしていたら神保町のヴィレッジヴァンガードで16:10。ヤバい、俺が遅刻気味じゃないか。まあ実際付いてみたらほぼちょうど良かったんだけど。

 開演は17:00なので、明るいうちから演奏はスタートする。屋音なので(ここまで書いてなかったな)本当に明るい。客席おっさん率はクラプトン以上だが、全体的にこっちの方が悪そう(ホントに喧嘩してる馬鹿とかいたが)だ。

 予想はしていたが、時代をさかのぼる形でメンバーが登場すると言う。最初は山下+小山彰太(D)、林栄一(alto)というトリオでスタート。初っ端から遠慮なしのフリージャズだ。小山のパワフルなドラムにいきなりやられる。正直、俺はこの老人達をなめている部分があった。俺が聴いて来た、70年代のあの音は流石に無理だろう、と言うものだ。だがそれは良い意味で裏切られた。凄いよ、このジジイ。俺20年後にあの音出せる気がしない。いや、今だって届かない(いや、当然とか言わないでくれよ)。もういきなり「参りました!」って気分だ。
 続いて武田和命(今日は来られなかった、と紹介されて爆笑を誘った)の代役として菊地成孔が登場、ここでは四人編成の演奏となる。「円周率」って曲ははじめて聴いたけど、格好良かった。
 更に林が抜け、國仲勝男が参加。ベースではなくて(低音の?)サイレントギターを使って武田の追悼曲を演奏する。メロウな曲調でもサウンドはあくまでフリージャズ。

 さて、次はいよいよ坂田明の登場だ。坂田、小山の第3期トリオ。俺はこのメンバーでの音源は「筒井康隆文明」しか持っていないので、例の「童謡+アメリカ民謡」の曲のタイトルは解らなかったのだが、圧巻の演奏だった。何が凄いって、坂田が例のハナモゲラヴォーカルを歌いはじめた途端に(小雨ながら)雨がパラ付いて来たこと。コレが決して偶然ではないことは次の休憩後に明らかになる。

 休憩(セットチェンジを兼ねる)と司会の相倉久人と菊地の対談をはさみ第二部となる。ここからドラムは森山威男に交代。アルトは坂田の第二期トリオとなる。俺が最も良く聴いたアルバム「キアズマ」はこの時期のもので、まさにCDで慣れ親しんだあの音が目の前で展開されていると言うその事実に圧倒される。そしてそれが1976年のそれに決して引けを取るものではない、と言う事実にも。曲はクレイとキアズマ。


 最後は坂田から中村誠一に交代し、オリジナルトリオの編成で木喰(中村がソプラノを吹く)、とミナのセカンドテーマ。俺には今ひとつ馴染みの無い選曲だけど、勿論山下ファン的には大定番。森山の端正ながらパワフルで、時に(何故か)ボンゾさえ思い起こさせる(ジャズファンにはNGな表現だろうなぁ)プレイには圧倒されっぱなし。ソロでの芸人ぶりにも笑ったが。

 ようやくほぼ完全に日が落ちてからのアンコールは全員が勢揃いし(まあ、予想通りだよね)グガン!いやぁ、キアズマもそうだけど、コレを生で聴けるなんて全然思っても見なかったからなぁ。もう圧倒されっぱなしですよ。アルトVSアルト、テナーVSテナー、ピアノVSサイレントギターの対決を経て、やっぱり俺的ハイライトはドラムVSドラム。小山と森山のスタイルの違いがくっきり解って凄く面白かった・・・なんて言えるのは終わった今だからで、聴いてる最中はもうね、いや、ホントにバトルってんだな。何か、格闘技の試合、プロレスだよ。技の掛け合い。受けて、もっと凄い技で返すってヤツね。アレはやっぱ生で見てはじめて実感出来るものだったか。スタイル的に好きなのは小山だけど、勝負の勝者はスティック落としてもへでもなく叩き続ける森山だった気がするな。

 最後にソバヤでもやらないかな、と思ったケドそれは無し。まあ、正解でしょうね。あくまで「ジャズ」、しかもフリージャズに完全に特化して聴かせ切ってくれた。普通のジャズも(ピアノソロとか)やると思ったんだけどね。でも、あそこに集まった人たちは全員「今回のコレ」こそを望んでたんだよね(勿論俺もだぜ!)。
 殆どのメンバーが60オーバーなのに、下手なロックバンドよりハードなんだもんな。俺は凄く「ロック」を感じたけど、多分ジャズファン(やジャズ屋)はコレこそを「ジャズだ」って言うんだろうね。つまりやっぱり、ロックとジャズって同じ意味だったんだよ。

 終わってもまだ七時半。ジャズってこんな早いの~!?まあ、音楽には大満足だし、食事に行ってゆっくりヨタ話出来たからいいケドね。





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Last updated  2009.07.20 17:19:06
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聞いたことない  
裕三 さん
文字数の多さがD♂kaさんのエキサイトぶりを物語ってる気がします(^-^)

円周率  
そうそうソレです。でも、よく解らなかった。六十何桁まで音にした、って言うんだけど。でもテーマは確かに、3、1、4拍子って感じでしたよ。小山彰太ホントにかっこいい。 (2009.07.20 06:39:00)

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