俺が二十歳前後の頃かな。あの頃は、いや、俺の周りだけだったのかな。でも多分世間でもそうだったと思うけど、ジャパンは「錻力の太鼓」だけ聴いていればよく、特にアリオラ/ハンザ時代はアイドル時代であり、無視しても良い、という風潮だったのだ。俺もそれを信じてジャパンはラストアルバムだけを聴いていた。しばらくして「ついでに」坂本龍一参加のGentlemen Take Polaroidsも聴いたが、前期の音源は無視。ロブ・ディーンなんてのは存在価値が無いギタリストくらいに思っていた。
1.Adolescent Sex 結局コレが一番好きだ。掛け合いコーラスの楽しさ、リズムのつんのめり具合、キメのキャッチーさ、いちいちツボをぐいぐい押しまくる!最高のデビュー曲! 2.The Art Of Parties とはいえ、やっぱりTin Drumは凄いのだ。名盤であり名曲の宝庫。特に先行シングルだったこの曲は最先端に進み切ってしまいつつもあくまでポップで、でもミック・カーン&スティーヴジャンセンが凄すぎる、という・・・奇跡。 3.Sometimes I Feel So Low でもやっぱり初期のポップさはたまらん!ポップの方向性が全然違うからさぁ。Tin Drumにはこういう「可愛さ」はないじゃん。アイドルだったのも解るなぁ。一緒に歌えるしねぇ。でもバックとか相当変なんだよなぁ。 4.Communist China 中国風でも何でもないロックな曲で、結構ジャパンにはこういうハードさは珍しいんじゃない?サビはあの調子だけど。でもやっぱりパンクっぽいなぁ。 5.Deviation
6.Wish You Were Black 変なファンク。3拍目のリズムの取り方とか、明らかに普通じゃないし。ジャンセンの天才ぶりが既に出てるってワケだね。それからロブ・ディーンのシャープなギターは無視しちゃいけない。誰だ無視した馬鹿は。死んじゃえばいいのに。 7.....Rhodesia 2ndにはレゲエを取り入れた曲が結構あって、時代を感じるんだけど、バンドの気質のせいか結構非ジャマイカ的な方向にディープな感じで素敵だ。 8.Visions Of China 中国ネタが数年でここまで変わった。どこでも聴いたことのないドラムとベース。誰も真似出来ない、真似しても仕方がない世界。到達点。Communist Chinaと聴き比べると「到達しちゃったのだなぁ」って思う。 9.Still Life In Mobile Homes コレも同じく到達した先の地点で、もう凄すぎるんだけど、実はSometime I feel So Lowと同じ人が書いたんだな、って思える部分があるのがなんとなく落ち着く。サビのキャッチーさも充分残ってるのが、このアルバムを名盤にした所以。凄いだけじゃなくて曲がいいんだよ。 10.Television これはどう考えても若気の至り。何を9分間もやってんだよ、っていう。全然この長さ必要ない。なんかファンキーなこと延々演っていたかった、って感じ。でもその油断、って言うか、とにかくTin Drumと真逆の構築性の無さがね。うん、ちょっと愛おしい。