ビートルズの曲をカヴァーしてビートルズ以上にしたミュージシャンというのは、確かに少ないとは思うがそれは俺がビートルズの大ファンだから思うのではあるが、例えばストーンズのI Wanna Be Your Manの様に比較にならないレベルでビートルズより格好いいという例もあるわけだ。目線を変えれば「もっと凄いぜ!」って例だっていくらでもあるだろう。スティーヴィー・ワンダーのWe Can Work It Outはビートルズ以上だ、って意見だってありそうである。 ビートルズのオリジナルでなければいくらでもある。つまりR&RやR&Bのクラシックをビートルズ以上の解釈でカヴァーするアーティストだ。You've Really Got A Hold On Meはスモール・フェイシズの方が遙かに格好良いし、カクタスのLong Tall Sallyもビートルズを凌駕する。
そういう曲の中でも、比較さえ馬鹿馬鹿しいっていうレベルで、もはや「天と地ほどの差」とまで言い切れるのはやはりアートウッズのA Taste of Honeyだろう。ビートルズのはあんまり真面目にやろうって言う気もない感じだから(勿論、特にレノンが、である)尚更その差は激しくなる。どっちかってーとノベルティソングって感じだもんね。パロディっぽいってーか。
Jazz In JeansってEP(Art GalleryのCDに全曲収録)はアートウッズの格好良さを凝縮した作品と言えるが、リーダーのアート・ウッドの存在感は薄い。2曲がヴォーカル入りなんだけど、インストの2曲(もう一曲はOur Man Flint)の方が格好いいのだよね。アート・ウッズ・クワイエット・メロンでもセカンドシンガーのロッドの方が格好良かった品。不憫なお兄ちゃん。