2011.06.11
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カテゴリ: ★★★★★
 悲しいことだけど、俺にとってのスカパラは二人のメンバーが逝去した後で始まる。

 多分最初にFull Tension Beatersを聴いたのはKo-Ryuの車の中だったんじゃないだろうか。スカパラ自体は時折耳にしていて、結構好きではあったけどガツンと来ると言うよりは「なんか楽しいね」的な聴き方だった。それが、このアルバムは違った。

 クリーンヘッド・ギムラを失って、弟の杉村ルイを迎えて作ったArkestraもそれなりに楽しめるアルバムで、俺の大好きなダブ曲Ring of Fireも入ってるんだけど、他の曲でフィーチャーされるルイのヴォーカルはあまり合っていなくて(印象が違いすぎただけ、と言う説も)、結局彼はこのアルバム1枚でスカパラを去るのだけど、それ以上の悲劇がやはりドラマー青木達之の事故死だった。
skapara_filmmakersbleed.jpg
 二人のメンバーを失ってから「再出発」という意気込みで作られたこのアルバムはタイトル通りのハイテンションなアルバム。多分後にも先にもこれ以上にロックなスカパラはいない、という印象のある「熱い」アルバム。当時「男気」をキーワードにしていたという冷牟田龍之を中心にハードな世界を聴かせる。曲のタイトルもやたらに熱いのだけど、そんなアルバムの冒頭を飾ってたのがこの曲で、ようやく辿り着いた。

 初っぱなから「頂上決戦」でスタートするアルバムに気合いが入っていないわけがない。サポートとして参加し、程なく正式メンバーになる「欣ちゃん」こと茂木欣一の熱くてシャープなドラミングが、いきなりずっぱまりなのは彼もフィッシュマンズの盟友を失っているが故の「魂の共鳴」か。普段熱臭い単語を嫌う俺がこんなコトを書いてしまうあたりから「どれだけ熱いのか」が解って貰えるんじゃないだろうか。

 ヴォーカリスト不在によって冷牟田の熱くもクール(=モッズ的!?)なアジテートがフィーチャーされるようになったのはこの時期、この曲から顕著で、やっぱり俺にとっての「スカパラのイメージ」はアップテンポで攻撃的な曲に冷牟田のアジ、っていうスタイルであって、どうしても今の彼らが物足りないのは圧倒的にそこなんだよなぁ。





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Last updated  2011.06.11 22:31:49
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