本当の自分、とか言われても自分でさえ実在するかどうかなんか解らないし、ましてや他人ごときに解るわけがない。「Can You?」と言われたところで。 ザ・フーとはジョンとキースを聴くバンド、という意見を鵜呑みにせざるを得なくされた曲の一つであり、特にひとに「ジョン・エントウィッスルって?」と訊かれた場合大概はこの曲を聴かせておけば間違いない、と言う曲である。Dreaming from the Waistでもいいんだけど、こっちの方がギターに隙間が大きくて解りやすいんだよね、ジョンの音は。
The Real Meは全てが格好いい。格好いいベースを最高に引き立てる方向にあえて向かったギターもツボを押さえまくっていて最高だし、素晴らしいベースを引き立てようなんて気が一個もないキースのドラミングも結果として素晴らしいベースを引き立ててしまうと言う「バンドの凄さ」をこれでもかと見せつけてくれる。ピートの書いたメロディをピート以上に歌いこなすロジャーも絶好調で、実はあんまり絶好調なんでライヴでこのスタジオテイクを超えたパフォーマンスをしたことが一度もないくらいだ。