鷹匠

鷹匠

海峡を渡るヴァイオリン


陳 昌鉉 (著), スマップの草薙君主演であった。

これは以前に原作を読んでいたので、楽しみにしていた。

見た感想は、3時間ドラマなのでもう少し、原作に忠実かと思ったが、かなり縮めてあったようだ。
ま、でもよい作品となっていた。

原作からいうと、陳氏の出会った日本人は皆彼に優しい。
これは彼の人徳によるものか、または当時、彼が出会った日本人が皆優しかったのか。それは両方であったのだろう。
そして陳氏の故郷韓国で起こった、悲惨さと、裏切り、これが描かれていなかった。

テレビではどうしても負の方を大きくしなければならなかったのだろう。日本人の朝鮮人差別的なものが誇張されていた。
でも原作を読むと、当時の日本人の心根の美しさに打たれる。

それにしても陳氏に教えた相川先生も優しいが、金大中、金泳三元大統領も優しい日本人の先生に出会っており、
金泳三氏に至っては、大統領に就任後、恩師を韓国に招待してわざわざ迎えに空港まで出向いている。
昔の日本の教師というものが、どういう存在であったのかわかるようだ。

陳氏は現在もめている靖国神社に関しては、あとがきで日本政府の味方の発言をしている。
これも意外であった。

日韓の不幸な現在の歴史認識の食い違いが、なぜ起こっているのか。
それは日韓双方の恣意的な考え方が要因である気がしてならない。

難しくなってしまったが、僕はあの名器のストラディバリウスを間近で聞いたことがある。すばらしい音色のような、、気がした。
陳氏のような一途な人のお陰で、こういったものができているのだ。


職人の尊ばれる日本だからこそ、日本人に感動を与えているきもする。


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